3次元触覚ディスプレイにおける提示ピン配置密度と形状判別特性
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概要
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ピンをマトリクス状に配置し, 各ピンの昇降によって3次元形状を提示する触覚提示装置では, そのピンの実装密度を高めるほど形状の判別が容易になり, 判別に要する時間も短くなることが予想される反面, 製作がより困難になるという問題があり, 機器開発にあたっては両者のトレードオフを考慮する必要がある. 本論文では, そのための基礎的検討の一環としてピン間距離が形状判別に及ぼす影響について実験と考察を行った. 実験は, ピン間距離2mm, 3mm, 5mmの3種類の触覚提示装置を用いた幾何学的形状判別実験を行い, パフォーマンスデータとして反応時間およぴ誤判別率を得た. 提示形状としては, 3次元形状の面, 辺, 角を形状プリミティブとし, それぞれについて各数種類の形を選び提示した. その結果, ピン間距離とパフォーマンスの関係が形状プリミティブによって異なることが明らかにされた. 本研究の成果は, 近年仮想現実感技術などのヒューマンインタフェースの分野で注目されている触覚提示装置を開発する場合の基礎的知見として有効と思われる.
- 1997-05-25
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