投影面スケッチによるソリッドモデル入力法
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概要
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3次元形状を表現するソリッドモデルをコンピュータ上に定義する手法には, 基本形状を用意してそれらに集合演算を行う方法, 2次元形状を定義し空間的に移動させたときの軌跡として定義するスイープ, オイラー式を満たしながら面や稜線を変更してゆくオイラーオペレーション等の方法がある. これらは主としてコマンド言語によって実行されるが, 形状と言語との対応はユーザにとって理解しにくい. 本論文では, 3次元形状を2次元投影面に投影する投影面上で, 投影図を先ず定義し, 逆投影を行って3次元空間内に最終的にソリッドモデルを定義する対話的手法を提案する. 本手法の特徴は, タブレット等で描かれた2次元図形を一面ごとに逆投影して3次元空間内に, 面の傾きや位置を入力するとともに, 面・稜線・頂点等の形状要素間の接続関係も自動的に生成する. 逆投影によって面の傾き等を一義的に決定させるために必要な条件は, 既に定義済の隣接面から得るかまたは, 投影方向(視線方向)のベクトルと面の法線ベクトルとの内積の絶対値を最大とすること, として得ている. 実時間で認識処理し稜線が閉じた段階で面が認識され, 面がすべて閉じた段階で形状全体のデータ構造が完成される. 実験により, 有効性・簡便さが確認された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-11-15
著者
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福井 幸男
工業技術院製品科学研究所
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岸 義樹
製品科学研究所
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岸 義樹
工業技術院・製品科学研究所
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廣谷 豊史
(株)キャドベンチャー
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大平 智弘
工業技術院製品科学研究所情報機能課
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福井 幸男
工業技術院・製品科学研究所
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大平 智弘
製品科研
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廣谷 豊史
製品科研
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