パターンに基づく鍛金のCAMに関する試論
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概要
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鍛金は現在, 槌と当て金を駆使する手絞り技法の専門家の手のもとにある.しかし, その成形能力は工業生産的にみれば注目に値する.本研究は, 鍛金を工業的に利用するためのCAM化に関する原理的方法を論じている.形状モデルは鍛金で必修の形の壼形容器である.容器形状はC^2級B-spline曲線で表され, その曲線の曲率に関する4種のパターン要素でパターン化される, 容器成形過程はパターンの遷移系列で把握される.パターン遷移を表現するために, 出力に手絞り技法での経験的値を用いたオートマトンを導入し, オートマトンの出力値総和を最小にする評価基準の下に, 最適パターン遷移系列が得られる.最適系列の設計例では手絞り技法での経験的設計に極めて近かった.この設計例に従い, 槌を油圧駆動ポンチに置きかえた手動4軸試作成形装置で, 径260mm, 板厚0.8mmの銅板より, 高さ120mm, 頂径54mm, 胴径138mm, 底径126mmの壷を成形した.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-12-05
著者
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