Ni針上の炭素ナノ構造の原子構造と電界電子放出

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概要

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近年、電界放出電子源材料として、遷移金属炭化物、カーボンナノチューブ等の炭素系材料が注目されている。今回我々はNi針上にカーボンナノクラスターやグラファイトを作成し、その表面からの電界電子放出特性を調べた。試料針にはNi<111>針を用い、試料針先端は電界蒸発により清浄化した後に、1×10^<-4>Pa程度のエチレン雰囲気中において600∼650℃程度の温度で加熱を行い、針先端にカーボンナノクラスターやグラファイトを作成した。その際スポット状とリング状のFEMパターンが観測された。スポット状の放出電子のエネルギースペクトルには共鳴トンネル効果に特有なピークが観測されたが、リング状の放出電子のエネルギースペクトルは、FN分布に近いものであった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-12-13

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