固定指示子としての「貨幣」
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概要
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本稿では, ある対象が「貨幣」という名前で呼ばれることの必然性について議論を行う.まず, ある対象をある語で呼ぶという主体の行為を認識的行為・復唱的行為・承認的行為に分類する.次に認識的行為・復唱的行為において使用される語を各々一般名詞・代名詞と定義し, 両者は相反する有効性をもつことを示す.また固定指示子を, 承認的行為において使用される語と位置付ける.次に, 「貨幣」は固定指示子であるという観点から, ある対象が「貨幣」と呼ばれるということが, 伝承されていく過程について述べる.最後に, ある対象が「貨幣」と呼ばれるという対象と語の関係は規範的であることを示し, その関係は復唱という意味での安定性と認識の不一致という意味での不安定性という両義的性質を併せもつことを示す.
- 2000-01-12
著者
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