海洋生物の単体エコートレースのロバスト解析(水中音響)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
魚やプランクトンなど海洋生物の単体からのエコートレースには, ターゲットストレングス(以下TS)や遊泳行動などの多くの情報が含まれている.そこで, エコートレースの形とレベルとを合わせて解析することによって, これらの情報を知ることができ, TSの特性解明, 海洋生物の行動生態解明, エコーによる生物種の識別などに資することができる.この方法の理論は筆者らにより既に開発され, いくつかの計測の試みが行われてきたが, 未だ十分実用化されていない.その理由は, SN比が高くきれいな解析に向くエコーが得にくく, 解析や吟味が複雑であるためであろう.そこで, スプリットビーム方式計量魚群探知機によって得られるエコーに対して, ある程度の悪条件下でも単体エコーのエコートレース解析が行えるロバストな方法を開発する.この方法を, 南極海で得られたSN比の小さいナンキョクオキアミのエコー, および東シナ海で得られた底着きの魚のエコーに適用し, TSの姿勢特性, 遊泳行動などを調べ, 結果および方法の妥当性を確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-08-16
著者
関連論文
- ハクジラのソーナー音を用いた散乱振幅の周波数特性の測定
- 漁具・漁法の研究
- スプリットビーム方式と小型水槽を用いる小型生物のターゲットストレングスの測定方法
- 全周型スキャニングソナーによる表層魚群の体積散乱強度の計測方法
- SSBL方式とピンガー同期方式を組み合わせたバイオテレメトリー方式の開発
- 超音波バイオテレメトリの音響系の評価および設計方法
- 海洋生物の単体エコートレースのロバスト解析(水中音響)
- 海洋肥沃化装置(拓海)周辺で観察された魚類
- 海洋利用のための太陽電池の水冷却による出力増加
- 水槽の水面反射を利用した計量魚群探知機の較正
- GPSによる時刻同期を用いた水中計測に関する研究
- 静止衛星を利用した通信測位複合システムに関する研究
- 超高周波スプリットビームシステムによるターゲットストレングスの計測
- 超音波による水中温度計測の試み
- 浅海環境評価を目的とした水中音響観測によるテッポウエビ類生息密度推定
- 音響による海洋生物計測
- 最新の水産音響技術
- 水産音響の歴史と最近の動向
- 水産計測器の過去, 将来
- 5.音響水産資源調査と調査船(海洋調査)
- 音響水産資源調査法の発展 : 水産とプランクトン音響国際シンポジウム報告
- 全周ソナーによる表層魚群量計測における海面・海底残響の影響軽減
- 海底反射を利用した計量魚群探知機の総合的検証
- 高周波スプリットビーム方式を用いたプランクトン計測装置の開発
- 魚類の腹腔内に挿入したピンガの送波音圧の変化
- 3Pa6-4 入射角度と音響反射強度の関係を用いたアジ・サバの判別方法(ポスターセッション)