全周型スキャニングソナーによる表層魚群の体積散乱強度の計測方法
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概要
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計量魚群探知機による表層魚群の資源調査は,魚群が船に対して逃避行動を示すなどの問題があり,結果の信頼性が低い。そこで,計量用のソナーの開発が期待される。本研究は,その第一歩として,市販の漁業用全周型スキャニングソナーの定量化を試みる。定量化ソナーシステムを構成し,標準球を用いてソナーの較正を行い,表層魚群の観測実験を行った。受信系から生のエコ一信号をコンピュータに取り込み,後処理で,表層魚群のエコーを追跡し,生の体積散乱強度(SV)を求め,調査船の航走海域における表層魚群の生のSVの分布を表示した。本研究により,ソナーによる表層魚群計測の有効性と,本格的な計量用ソナーの開発の可能性が確かめられた。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2003-03-15
著者
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西森 靖
古野電気株式会社
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樊 春明
東京水産大学海洋生産学科
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古澤 昌彦
東京水産大学海洋生産学科
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湯 勇
東京水産大学海洋生産学科
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青山 繁
古野電気株式会社舶用機器事業部
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西森 靖
古野電気
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古澤 昌彦
東京水産大学
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湯 勇
東京海洋大学:(現)北海道大学大学院水産科学研究科
-
古澤 昌彦
東京海洋大
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