1GHz帯における広角度特性を有する透明電波吸収体の理論的検討
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概要
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すでに我々は、将来のミリ波無線LANで有望しされている60GHz帯や携帯電話等の使用周波数帯域である1GHz帯において、垂直入射用透明電波吸収体を実現をしている。しかし、これらの使用時において電波は、電波吸収体に対して垂直に入射するとは限らず、電波吸収体の使用する場所により、さまざま角度から入射することが考えられる。そこで、本研究では、上記した1GHz帯に着目し、この周波数帯において、TE波やTM波に対して、広角度特性を有する透明電波吸収体の実現性について理論的検討を行った。この結果、2層型TE波用電波吸収体においては、全厚さ81[mm]で20dB以上の吸収量を示す入射角度は0°〜58°に及ぶ電波吸収体が実現できること、およびTM波用電波吸収体においては、全厚さ77[mm]で入射角度は0°〜51°に及ぶ広角度特性を有する電波吸収体が実現できることを理論的に確認した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-12-18
著者
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