階層化データフロー図によるプログラムの設計と実動
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概要
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DDL(Data Driven Logic)設計法はデータフロー図を用いた生産性の高い図的プログラミングの一方法である.本論文は,DDL設計法に階層化すなわちマクロ構造を導入することにより,図的プログラミングの特徴である理解性を更に向上させ,また2次元図面を扱いやすくする方法について報告する.まずDDLのコンパイラであるFIDAS(Firing Design Automation System)に,個別に記述されたマクロDDLを統合して全体DDLのオブジェクトモジュールを自動作成する機能を追加する.結合されたDDLオブジェクトモジュールの実行は,独立に開発されたマクロに対応していなければならない.すなわち上位DDL図から任意に切り出して定義されたマクロの実行において,マクロ内の部品FE(Function Element)は,順序指定なしにマクロ外FEの実行以前に実行される必要がある.DDLの実行はデータフロー原理のエミュレーションであるが,制御を受けもつFIRERがマクロごとに独立なFE実行キューをもたせ,FIRERにマクロ実行への出入りを認識させるため,マクロの入り口と出口に特別のFEを置いた.以上により階層数無制限の階層データフロー図の記述と実行が可能になった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-10-25
著者
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