計算機ホログラムとX線計算機断層法を統合した3次元可視化
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概要
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従来,3次元計算機断層法(CT)の結果は,コンピュータグラフィックス(CG)によってモニタに表示されているが,立体視ではないので奥行感に乏しい.CTの結果を計算機ホログラフィ(CGH)で表示できるならば,他の立体視に比べて自然な立体感が得られる.しかし,CTもCGHも計算量が膨大であり,それぞれを計算する方法は効率的ではない.そこでCTとCGHを一つに統合して,1ステップで計算する方法を提案する.CTとCGHをそれぞれ行列で表現して,次にCGHの位相行列とCTの一般逆行列を掛け算した投影ホログラム変換行列をあらかじめ算出する.次にその変換行列と測定して得られたX線投影ベクトルを掛け算すると,X線投影ベクトルからホログラムベクトルへ,低次元を保ったまま直接変換される.本方法は,電子計算機によるディジタル演算と,ホログラムにおけるアナログ光演算作用を巧みに組み合わせた新しい3次元可視化方法である.本方法を実証するために,X線TV装置で測定した投影データからホログラムへ直接変換して,そのホログラムをレーザで再生したところ,3次元空間にCT断面が再構成された.
- 1999-09-25
著者
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