左手系媒質によるボウル型レンズ
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概要
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本研究では左手系媒質(left handed material, LHM)による(量子化)ボウル型レンズを提案し,FDTD法を用い数値計算する.板状のLHMで平面レンズを実現することができるが,LHM中に焦点を結ばなければならない.そのため,平面レンズのLHM中にエネルギーの集中するところが存在する.また点光源から自由空間中の焦点までの距離が長くなる.しかしボウル型レンズのでは,LHM中に焦点を結ばない.ボウル型レンズでは,自由空間とLHMの境界が単位セルの細かさで階段状になるため,階段状の角の部分のエネルギーが局所的に高くなる.しかし,平面レンズのLHM中の焦点のエネルギーよりは低い.また点光源から自由空間の焦点までの距離を短くでき,レンズの厚さを薄くすることができる.次に滑らかな曲面ではなく,同一な厚さの平面板を重ねた量子化ボウル型レンズを提案する.このレンズでは,平面板の積み重ねによる階段状の角の部分のエネルギーは高くなるが,ボウル型レンズと同様な結果を得ることが可能であることを確認した.シミュレーションによって,3bitの量子化つまり平面板8枚の重ねあわせでもレンズを実現することが可能である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-07-31
著者
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