ランダムな仮説検証に基づく多視点画像からの3次元復元
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概要
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多数の視点から撮影された画像(多視点画像)をもとに物体の3次元形状を復元する手法を提案する. この手法では, まず, 多視点画像のそれぞれから特徴点を抽出する. 次に, ランダムに選択した2枚の画像から特徴点を一つずつランダムに選択する. その後, これら二つの特徴点が3次元空間中の同一の点が投影されたものであるとの仮説をおき, 特徴点の3次元座標を推定する. そして, 推定された3次元座標をほかのすべての視点に投影し, 投影された点の近傍に実際に特徴点が抽出されている割合があらかじめ定めたしきい値以上であるときにその仮説を採択する. このようなランダムな仮説検証を繰り返して多数の3次元特徴点を抽出した後, 最ゆう推定によって3次元特徴点の座標と各視点におけるカメラパラメータ(視点の位置とカメラの姿勢)を最適化する. ランダムに仮説を生成する方法は系統的に仮説を生成する方法に比べて生成される仮説の数が大幅に減少し, そのため計算量を削減できる. このことを実験的に確かめるとともに, その理由を簡単な統計モデルを用いて考察する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-05-25
著者
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