ノンハロゲン難燃光ファイバコードの開発
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概要
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近い将来、オフィスはもとより家庭内まで光ファイバが入り込んでくることは確実であり、その屋内配線や機器配線には抗張力繊維と外被で補強された光ファイバコードが多用されると考えられる。従来、光ファイバコードの外被は主にポリ塩化ビニル(PVC)が使用される。しかしながら、PVCは、燃焼時の塩素ガス発生、ダイオキシンが発生する可能性等、環境への影響が危惧されておりノンハロゲン化への要望が高まっている。光ファイバコードのノンハロゲン化の課題は、難燃特性の付与、従来のPVC光ファイバコードと同等の光伝送特性、機械特性を得ることである。そこで、我々はべース材料にはポリオレフィン系樹脂を適用し、難燃処方に関しては難燃剤である金属水酸化物を添加した系の検討を行った。そして、配合比率を最適化することにより、良好な光伝送特性、目標としたIEC60332-3C難燃試験に合格できる難燃特性、また、PVC光コードと同等の機械特性を有するノンハロゲン難燃(NH-FR)光ファイバコードを開発した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-07-19
著者
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森内 清晃
住友電気工業株式会社
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奥野 薫
住友電気工業株式会社
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桂島 渉
住友電気工業株式会社
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細谷 俊史
住友電気工業(株)横浜研究所
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細谷 俊史
住友電気工業(株)
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細谷 俊史
住友電気工業 光通信研
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