一般化2レベル優先制御を用いた共有バッファ型マルチキャストATMスイッチ

概要

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将来,ATM網では様々なマルチキャストアプリケーションが利用されると期待されており,マルチキャスト機能をもつATMスイッチについて数多くの検討がなされている.共有バッファ型スイッチでは,アドレスコピー型スイッチにおいてユニキャストセルに送出優先権を与えたユニキャスト優先制御によってセル廃棄性能の改善が可能であることが明らかにされているが,マルチキャストトラヒックが増加すると優先制御効果が低減するという問題がある.本論文では,このようなユニキャスト優先制御の問題を解決するために,コピー数があるしきい値以下のセルに優先権を与える2種類の一般化2レベル優先制御方式(固定しきい値方式と適応しきい値方式)を提案している.固定しきい値方式は,トラヒックの状況がわかっているときに最適なしきい値を定めるものであり,入力トラヒックに占めるマルチキャストセルの割合が高い状況下でも,セル廃棄率を低減する効果をもつことを明らかにしている.この方式ではトラヒックの状況によって最適なしきい値が変化するため,しきい値をいかに決定するかが問題となる.適応しきい値方式は,固定しきい値方式から得られる結果に基づいて,トラヒックの変化に応じてしきい値を動的に変化させて,常に優先制御効果を維持するものである.シミュレーションを用いて,適応しきい値方式と従来方式との比較を行い,適応しきい値方式の有効性を明らかにしている.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-08-01

一般化2レベル優先制御を用いた共有バッファ型マルチキャストATMスイッチ

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