EMアルゴリズムを用いた空間時間符号化でのチャネル推定及び送信信号検出の簡略化
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概要
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本論文では, 空間時間符号化において問題となるチャネル推定の複雑さを低減するため, 受信側で複数回チャネル推定を繰り返し推定誤差を減少させるEM(Expectation-Maximization)アルゴリズムに注目し, その繰返し数を減少させ, 推定をより簡単にし, かつフレーム間のフェージング相関の大きい場合には特性を改善する新しいチャネル推定及び送信信号検出方式を提案する.提案推定方式は, 初期フレームでは基本的な従来のEMアルゴリズムを用いて, チャネル推定及び送信信号検出を行い, それ以降のフレームでは, 自フレーム内のパイロット信号と前フレームにおける推定送信信号を重み付けをして用いてチャネル推定及び送信信号検出を行う.計算機シミュレーションの結果, 前フレームの推定送信信号に基づくチャネル推定と自フレームのパイロット信号に基づくチャネル推定をともに用いるほうが, どちらかの情報のみを用いるよりも特性が良いことを示す.更に, 提案推定方式は, 繰返しなしで複数回推定を行う従来のEMアルゴリズムによる推定と, 初期フレーム以外においてほぼ同等な特性が得られることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-01-01
著者
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