インターネットにおけるパケット伝送遅延時間特性の解析
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概要
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TCP/IPで運用されている現行のインターネットは,本質的にベストエフォート型のネットワークである.パケット化された様々な情報が,多くの他利用者との共用ネットワークを通して端末間でやり取りされる場合,特にストリーム型のパケット(音声・動画など)では,遅延の平均量だけでなく遅延の揺らぎの程度が通信品質に大きく関わってくる.本研究では,まずネットワークを構成する1つのノードをモデル化し,その遅延の平均及び揺らぎ特性から,初期値を考慮した2次積率整合法により遅延の密度分布を求め統計量であるdelay jitterを規定する.パケットの送出過程を考慮すると全てのパケットに対して共通に最小必要な処理時間がかかること,及び各ノードが独立であるという仮定の上で,各ノードの特性を合成することで,待ち行列理論に基づくネットワークモデルを構築する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-04-12
著者
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