Level-Crossing法によるGI/G/1バケーション待ち行列モデルの解析
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概要
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日常生活で頻繁に発生する,有限個の資源を複数の利用者で使用するという状況では,利用者は誰しも自分が資源を利用できるまでの待ち時間を出来るだけ短くしたいという要求がある.このような状況を定量的に解析するのに,有効な手段として待ち行列理論が挙げられる.以前に解析したもっとも基本的なGI/G/1待ち行列システムでは,システム内利用者数がゼロで待機状態にある処理装置は,新たな利用者が到着した時点でサービスを開始し,利用者を待たせることはない.しかし,処理装置が利用者へのサービスの他にも作業を持つ待ち行列システムでは,到着した利用者に「待ち」が発生する.本稿では,直感的に理解可能なLevel-Crossing法を用いて,「バケーション」と総称される副次作業付きのGI/G/1待ち行列モデルにおける待ち時間分布を導出し,その留意点をまとめる.
- 富山県立大学の論文
- 2004-03-31
著者
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