潜在学習を利用した映像・音声の伝送遅延の心理的影響の測定反復測定に伴う履歴効果を中心した予備実験

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概要

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マルチメディア通信における映像・音声の伝送遅延が与える心理的影響を客観的定量的に測定する方法のひとつとして、潜在学習の応用を提案する。この方法は、潜在学習研究で典型的に用いられる人工文法(有限状態機械)の学習を課題とし、学習時の音声フィードバックに遅延を付加した場合の、被験者の学習パフォーマンスの低下を測定することで、従来の主観評価法では測定が困難な数100ms程度の伝送遅延がユーザに与える心理学な影響を評価しようとするものであり、音声と映像の遅延のみならず、映像と音声の時間的ズレの影響にも適用できると考えられる。本稿は、その予備実験として、音声の遅延を取り上げ、同一被験者で反復測定を行う場合の履歴効果について検証するとともに、300msのフィードバック遅延が被験者の学習成績に与える影響について報告し、効率的な測定方法実現にむけての課題を検討する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-09-13

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