HSDPA基地局における伝送レート割り当て方法に関する一検討

概要

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本報告では、3GPP(3rd Generation Partnership Prqject)で標準化が行われているHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)のAMC(Adaptive Modulation and Coding)において、マージン制御を行い、パケットの受信誤りを減少させる方式について検討し、計算機シミュレーションによる評価結果を報告する。AMCにおいては、下りチャネル品質の測定誤差や制御遅延の影響により適切なMCSが割り当てられないことがある。提案方式では、測定誤差や制御遅延の影響を軽減することを目的として、パケットが正しく伝送できたかどうかを示すAck/Nackを使用してマージンを制御する。計算機シミュレーションの結果、MCSの割り当てにおけるマージン制御によって、実際に伝送された時間での平均伝送レートを意味するOTA(Over The Air)Throughputを改善することができ、パケットの誤り率が減少することを示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-02-27