データの符号化と演算の変換によるプログラムの難読化手法(モバイル環境におけるPerson to person高信頼性情報流通技術)(情報通信サブソサイエティ合同研究会)
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概要
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本稿では,プログラムに対する不正な解析を困難にすることを目的として,データと演算が隠蔽されたプログラムを構成する系統的な手法を提案する.その実施手順は,3つのステップから構成される:(1)プログラム中のデータを符号化する,(2)演算結果も符号化された状態になるように,演算の置き換えを行う,(3)得られた演算結果を必要な時に復号する.そして,線形変換によるデータの符号化に対する演算子の変換規則を提案する.提案手法によって得られるプログラムは,データが符号化された状態のまま演算が行われるため,スタックメモリ上には符号化されたデータが現れることになる.したがって,実行時にスタック上に現れるデータを常に監視するような解析に対しても有効であり,復号鍵,復号アルゴリズム,認証等のセキュリティに関わるソフトウェアシステムを保護する効果が期待できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-03-19
著者
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門田 暁人
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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松本 健一
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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松本 健一
奈良先端科学技術大学院大学
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佐藤 弘紹
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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門田 暁人
奈良先端科学技術大学院大学
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