楕円曲線上のペアリングを用いたID情報に基づく暗号方式に関する考察(モバイル環境におけるPerson to person高信頼性情報流通技術)(情報通信サブソサイエティ合同研究会)
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概要
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楕円曲線上のペアリングを用いたID情報に基づく暗号方式は,暗号化や復号あるいは署名や検証等の幾つかの処理においてペアリングの計算を必要とする.ペアリングの計算は,通常の楕円多倍算,有限体や有限環上のべき乗演算に比べて計算量が大きい.したがって,これらの暗号処理において,ペアリングを計算する回数を少なくすることにより,暗号処理を高速化することが可能である.本稿では,ID情報に基づく署名法において,検証の際に必要となるペアリングの計算回数を2回から1回に削減し,また認証付きID情報に基づく公開鍵暗号においても復号の際に要求されるペアリングの計算を2回から1回に削減する手法を与える.また,認証付きID情報に基づく公開鍵暗号を署名付きID情報に基づく公開鍵暗号へ拡張する手法を与える.さらに,昨年7月のISEC研究会で提案した新しいID情報に基づく公開鍵暗号において,2つのセンタを設置する手法を与える.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-03-20
著者
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