61. ウシ蛙(Rana catesbeiana)の坐骨神経, 交感神経節および副腎髄質内カテコールアミン生合成酵素の免疫組織細胞化学的, 生化学的研究 : I, チロシン水酸化酵素
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概要
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ウシ蛙の坐骨神経内チロシン水酸化酵素(TH)の軸索流を免疫組織細胞化学的に観察し, その酵素活性値を測定した。又ウシ蛙の交感神経節と副腎髄質のTHの細胞内局在を形態と活性より検討した。方法 : 約40匹のウシ蛙の坐骨神経を結紮後0〜7日まで, 結紮部位の中枢端および末梢端を各々1cmずつ採取して, TH活性を測定し, 又2〜7日間結紮した坐骨神経を10μmに縦断して免疫蛍光染色を行った。交感神経節および副腎も同様に活性測定と免疫蛍光染色を行った。結果 : 免疫蛍光染色の結果では結紮後3日目まではTHの蓄積が中枢端に著明に増加し, 以後4日までほぼ同程度の著積を示した後7日まで徐々に減少した。末梢端の蓄積は約4日で最高となり, 以後減少に向った。活性測定の結果では中枢端は3日まで直線的に増加が認められ4日目に少し低下したが, その後また紮紮0日の値の約2倍の活性値にもどり7日目まで続いた。末梢端の活性は3日まで増加後6日までほぼ同じ値を示し以後減少した。今回我々はウシ蛙の坐骨神経, 交感神経節の節細胞, SIF細胞および副腎髄質細胞にはじめてTHの存在を免疫蛍光染色と酵素活性測定により証明した。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1978-11-01
著者
-
稲垣 忍
大阪市大第1解剖学
-
小島 秀樹
筑水会・神経情報研
-
永津 俊治
名古屋大・医・一生化
-
永津 郁子
藤田保健衛生大学医学部
-
近藤 ゆかり
名衛大・医・二解
-
永津 郁子
名衛大・医・二解
-
稲垣 忍
名衛大・医・二解
-
小島 秀樹
久留米大・医・脳研
-
永津 俊治
東工大・生命化学
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