11. チロシン水酸化酵素とドーパミンβ-水酸化酵素をマーカーとしたアミンニューロンの分類について
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概要
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目的 : Glyoxylic acid法を導入した組織蛍光法によりさらに詳細な脳内カテコールアミンニューロンやインドールアミンニューロンの分布が発表されているが, これらは生合成酵素により出来た生産物(ドーパミン, ノルアドレナリン, セロトニン)を見たものである。ニューロンにのみ存在の確立しているチロシン水酸化酵素(TH)とドーパミンβ・水酸化酵素(DBH)をマーカーとして脳内アミンニューロンを分類する時, セロトニンは明らかに除外でき, またTHのみ存在するドーバミンニューロンとTHとDBHの存在するノルアドレナリンニューロンも区別できる。そこで脳内各部のアミン(ドーパミン, ノルアドレナリン, アドレナリン)量と組織蛍光法およびTHとDBHの蛍光抗体法による結果を比較した。方法 : THとDBHを抗原として抗体を作り, 免疫組織細胞化学により脳内ドーパミンニューロンとノルアドレナリンニューロンの相互関係をしらべた。結果 : (1) Olfactory bulbのperiglomerular cell bodiesにTHの特異蛍光を認めた。(A15)。(2) N. raphe dorsalis (B7)にセロトニンの他にTHをもつ細胞を認めた。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1977-10-20
著者
-
稲垣 忍
大阪市大第1解剖学
-
永津 俊治
名古屋大・医・一生化
-
永津 郁子
藤田保健衛生大学医学部
-
近藤 ゆかり
名衛大・医・二解
-
永津 郁子
名古屋保健衛生大・医・二解
-
稲垣 忍
名古屋保健衛生大・医・二解
-
近藤 ゆかり
名古屋保健衛生大・医・二解
-
加藤 武
東工大・大学院・生命化学
-
永津 俊治
東工大・大学院・生命化学
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