肺癌に併発した呼吸器感染症

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概要

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肺癌121例につき、肺感染症の合併に関して、細菌学的並びに免疫学的検討を行なった。肺感染合併率は38.O%で、原発性肺癌への合併が33.9%、転移性肺癌へのそれが4.1%で、このうち類上皮癌との合併が54.8%と感染の合併が高かった。起炎菌は、グラム陰性菌が76.6%と大半を占め、そのうちでも肺炎桿菌、緑膿菌が多かった。白血球T、B細胞および単球・多核球の酵素活性を検索した結果、対照に比し低下を認め、かつ感染の有無との問に甚しい差が認められなかった。かかる事実から感染の無い症例でも易感染性を有しているものと推定された。
日本肺癌学会の論文
1976-09-05

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