肺炎様陰影を呈した肺癌の臨床的検討

元データ 1979-03-31 日本肺癌学会

概要

昭和50年から52年の3年間に,7名の肺炎様陰影を呈する肺癌患者が,川崎医科大学呼吸器内科へ入院した.多くは微熱,咳嗽があり,肺炎,肺結核などと診断されていた.その胸部X線像は,均等性陰影あるいは細葉大,小葉大の硬化像の混在を基本とし,それにある例では,airbronchogram,無気肺像,撮影の方向によっては腫瘤様にみえることなどの所見があった.肺に転移が現われた場合のX線像も,肺炎様であった.組織型はすべて腺癌であり,細胞診が陽性に出やすく,7例中4例は1回目の細胞診で陽性であった.早期から胸郭外転移の認められた症例の予後は悪く,一方,肺内にのみ転移する例の進行は緩徐であった.胸部X線像や発熱から,肺炎との鑑別診断は重要であり,鑑別のためには,末梢血白血球数が正常であること,喀疾細胞診が陽性に出やすいこと,X線像の詳細な観察,などが参考となる.

著者

松島 敏春 川崎医科大学呼吸器内科
副島 林造 川崎医科大学呼吸器内科
直江 弘昭 川崎医科大学呼吸器内科
田野 吉彦 川崎医科大学呼吸器内科および関連施設
田野 吉彦 川崎医大川崎病院内科
田野 吉彦 川崎医科大学 呼吸器内科
松島 敏春 川崎医科大学
小林 武彦 川崎医科大学呼吸器内科
溝口 大輔 川崎医科大学呼吸器内科
副島 林造 川崎医科大学 呼吸器内科

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