増悪, 軽快の指標として CEA が有用であった Mucoepidermoid Carcinoma の 2 症例

元データ 1984-06-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

血清CEA値の上昇を伴い, CEA値の増減が臨床経過とよく一致していたmucoepidermoid carcinomaの2症例を報告した。第1例目は痰, 胸痛, 血痰などの症状を有する55歳女性で, 左肺門部に塊状影があり, 左B^6を閉塞する腫瘤があり, 血清CEA値の上昇を認めた。2回の経気管支生検では扁平上皮化生と診断されたが, 開胸術を施行, 腫瘤が後胸壁を浸潤していたため切除されなかった。試験切除された標本にてmucoepidermoid carcinomaと診断され, 生検標本もそのように訂正された。放射線治療により腫瘤が縮小した時期には, 一時血清CEA値は正常化したが, その後腫瘤増大とともに再上昇し, 死亡前には32ng/mlにまで達した。第2例目は自覚症状なく, 集検発見の62歳女性で, 右下肺野に銭型陰影があり, 右B^8_b内腔に突出する腫瘤を認めた。本例も下葉切除の組織標本によってmucoepidermoid carcinomaと診断されたが, 腫瘍切除により血清CEA値は正常化した。

著者

松島 敏春 川崎医科大学呼吸器内科
副島 林造 川崎医科大学呼吸器内科
原 宏紀 倉敷第一病院内科
原 宏紀 川崎医科大学 呼吸器内科
加藤 収 川崎医科大学呼吸器内科
加藤 收 佐賀医科大学内科
矢木 晋 川崎医科大学呼吸器内科
松島 敏春 川崎医科大学
副島 林造 川崎医科大学 呼吸器内科

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