電気音響変換器の相反性について
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概要
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相反性(reciprocity)は一般的に成立する物理系の事象である。四端子回路網の入出力の関係をインピーダンスマトリックスで表したときに, Z_<12>=Z_<21>が成立する場合に相反性を満たすと言われる。一方, ジャイレータと呼ばれる反対の性質を持つ系も存在する(Z_<12>=Z_<21>)。ここでは, 相反性及びジャイレータの定義を電気音響変換器に適用した結果について解説する。電磁型及び静電型変換器を縦続接続して, 電気入力/電気出力を持つ系を実現するときに, 同種の接続では相反性を満たし, 異種の接続ではジャイレータの性質を満たすことを分かり易く説明する。相互校正法は異種の変換器の組み合わせでも可能であることを合わせて述べる。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1999-08-01
著者
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