暗騒音を除去した任意入力下の室の簡易的応答分布予測法
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概要
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本論分では、残響室を考察対象とし、入力側において不可避的に混入する暗騒音のもと、実騒音のゆらぎ評価に直接結びつく応答確率分布が予測できる簡易的な一評価理論を新たに設立する。具体的には、入力側を主体にしてこのシステム・モデルをまず新たに設定する。次に、低次モーメントと線形相関といった低次統計情報のみを用いる、簡易性を目指した2種類のシステム・パラメータ同定法を見出し、その任意入力下における出力応答分布を予測するための時系列モデルを導入する。最後に、実騒音を用いた実験を通して本理論の有効性を確認する。本手法は、入力暗騒音の混入を考慮しており、またパラメータの数が常に二つで、時系列モデルにおけるシステム次数をあらかじめ選定する必要もないことから、簡潔性と実用性を大きく備えていると言えよう。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1991-10-01
著者
-
太田 光雄
広島大学工学部
-
太田 光雄
Faculty Of Eng. Kinki Univ.
-
太田 光雄
広島大学名誉教授
-
畠山 一達
広島大学工学部
-
Ohta M
Kinki Univ. Higashi‐hiroshima Jpn
-
畠山 一達
近畿大学工学部
-
肖 業貴
広島大学工学部
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