量子化レベルでの実測騒音・振動レベル分布に適合した統計的基礎理論とその実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In previous papers, we have reported some trial of the statistical treatment for the continuous level fluctuation of arbitrary random noise or vibration. However, it is necessary to measure the actual noise level data (e. g. , by a sound level meter) in a form of digital level at descrete times. For this digital level data the use of digital computer is essential for the various statistical evaluations and the extraction of statistical information (e. g. , median, mean, variance, higher order moments, 90% range, etc. ) of random noise. From these points of view, in this paper we give theoretical consideration of the statistical treatment of random noise or vibration level distribution suitable to the actual situation, on which the real experimental data are based, in the form of digital level and finite number. Specifically, when a random noise or vibration with the digital level Z of arbitrary distribution type is considered to be the sum of two different random processes X and U with digital levels resulting from the natural internal structure of the fluctuation or the analytically artificial classification of the fluctuation, a unified statistical treatment for the probability distribution of the resultant random fluctuation Z(=X+U) is introduced exactly in a new form of expansion terms (here, X and U may be mutually correlated). Let us now introduce an arbitrary function φ(Z) and consider its expectation value Eq. (1) . Eqs. (3) and (4) can be obtained by use of the Newton's interpolation formula. Our main problem is how to derive the probability function P(Z) by the difference form of expansion terms based on the statistical information of X and U. After a somewhat complicated derivation, we obtain the two expansion expressions, Eqs. (11) and (13) when X is statistically correlated with U and Eqs. (14) and (15) when X is statistically independent of U. Compared with theories regarding a continuous level distribution, the above theoretical result is characterized by some specific features: (1) This result has a form of difference type instead of differential type in its expression. Therefore, the experimental frequency distribution P_X(X) can be directly used by keeping its crude numerical form . i. e. there is no necessity for previously approximating P_X(X) with an appropriate function form. (2) When the difference operation is actually done in practice, the above infinite series type expansion expression is exactly truncated with a finite number of terms. (3) In the special case of taking P_X(X) as Poisson distribution, the above theoretical result agrees with the well-known Charlier B type expansion series. (4) As another special case of letting the level width tend to 0, the above theory includes the well-known expansion series distribution in the continuous level form. Finally, we have experimentally confirmed the validity of our theory not only by means of digital simulation but also by experimentally obtained road traffic noise data in Hiroshima City.
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1976-09-01
著者
関連論文
- 104 音・振動・光・熱を中心とした室内住環境の主観的および客観的評価・対策の一考察
- 音像群の解析手法の差異に基づく対照的な住環境の二評価法に関する一考察
- 室内環境における音・光・熱要素の相互作用に関する実験的研究
- 音響的カップルドルームシステムの残響時間に対する一システム論的評価法
- 遮音システムにおける改良型 S.E.A.法と離散レベル型確率評価との関連
- 一般N重壁の透過損失に関する改良型S.E.A.法からの予測手法
- 各種幾何断面構造をもつ中空二重壁の改良型S.E.A.法に基づく透過損失の理論と実験
- 二重遮音壁のシステム論的考察とL_α評価 : 防音防振機構の統計学評価に関する方法論的基礎研究II
- 二重壁の透過損失に対する実用的一評価法とその回路論的考察法
- 一般二重壁の遮音特性に対する系統的一理論と吸音性中空二重壁への実際的適用
- 上下室の床衝撃音相互特性に関する新たな一理論と実験
- 量子化レベルでの実測騒音・振動レベル分布に適合した統計的基礎理論とその実験
- 高齢者の温熱環境に関する実態調査 (第3報) : 高齢者の皮膚温の特性
- 高齢者の温熱環境に関する実態調査 (第2報) / 高齢者の人体周囲温の特性
- 高齢者の温熱環境に関する実態調査 (第1報) : 高齢者の居住環境と冷暖房に関する特徴
- 高齢者の居住環境と温熱適応能力に関する研究 (第4報) : 指標間対応にみられる特徴
- 高齢者の居住環境と温熱適応能力に関する研究 (第3報) : 住み方対応にみられる特徴
- 高齢者の居住環境と温熱適応能力に関する研究(第2報) : 着衣対応にみられる特徴
- 高齢者の居住環境と温熱適応能力に関する研究(第1報) : 日常生活行動にみられる特徴
- 4365 高齢者の居住環境と温熱適応能力に関する調査研究 : [その5]郵送調査による自由記述を主体に(環境工学)
- 4471 高齢者の温熱環境に関する実測測定 : (その3)冬季の場合
- 4470 高齢者の温熱環境に関する実測測定(その2) : 夏季の場合
- 4469 高齢者の温熱環境に関する実測測定 : その1 測定の概要
- 4468 高齢者の居住環境と温熱適応能力に関する調査研究 : 第4報 事例研究
- 4467 高齢者の居住環境と温熱適応能力に関する研究(その3) : 冬季の場合
- 4466 高齢者の居住環境と温熱適応能力に関する調査研究(その2) : 夏季の場合
- 4465 高齢者の居住環境と温熱適応能力 : [その1]調査概要
- 固体伝搬音の振動減衰について : 廊下をTappingMachineで打撃した場合の測定例 : 環境工学
- 英語リスニングテストに関する総合的実証研究
- 年頭所感
- 低周波音計測における対照的な二種風雑音対策 : ベイズ・フィルタと同期検波法
- 暗騒音下における対象騒音推定の一動的手法 : カルマン・フィルタ理論の一改善と交通騒音への適用
- 1.支部活動 : 現状分析,課題の抽出と整理(フォーラム「家政学の更なる社会貢献に向けて-家政学将来構想特別委員会報告-」,日本家政学会第60回大会)
- ファジィ確率の導入に基づくVDT漏洩環境の音・電磁波間における各種相関情報推定と分布予測
- 暗騒音混入下の各種確率評価量に関する状態推定
- 道路騒音に対するfiltered Poisson過程modelからの実用的ハイブリッド予測法
- 床衝撃音について : 床衝撃音レベルと透過損失との関係 : 環境工学
- 騒音・振動計測における計器特性と確率評価の基本的関係
- 適合関数群による騒音・振動環境の時系列予測 : (続報)重み付き選点直交多項式とNewtonの補間公式に基づく場合
- 適合関数群による騒音・振動環境の時系列予測 : 方法論の一般化と道路騒音への一適用
- 騒音予測における評価量L_α(α:%)とL_<eq>の対比について : 物理的意味からみた一見解
- 任意UAP関数群による雑音model形成の新たな一試み : II.実験的考察(Digital Simulation)
- 任意UAP関数群による雑音model形成の新たな一試み : I.理論的考察
- 騒音変動波形の激しさに対する統計的評価の実験的一考察
- ゆらぎ情報の有効利用に基づく暗騒音混入下の一回帰分析法と複雑な音環境の応答分布予測
- 確率情報に基づく暗騒音混入下のシステム同定と応答分布予測 : カップルド・ルームへの応用
- 2種騒音間における回帰分析と分布合成の関係 : dB線形化とL_x利用の簡易評価
- 雑音加算の任意確率入力に対する任意線形音響・振動系の確率応答と無雑音入力下の応答分布予測
- 二重壁遮音システムの特性改善に対する機能的一評価法 : SEA法と最小2乗規範に基づく同定と分布予測
- 定常道路騒音・振動の統一的ハイブリッド型簡易予測
- 一重壁遮音システムの特性改善に対する機能的一評価法 : SEA法と最小2乗規範に基づく同定と分布予測
- 道路交通振動の確率評価に関する実用的ハイブリッド予測法
- 非線形観測を伴うメモリ型任意音・振動システムの実用的確率評価法と室内音響への一適用
- L_<eq>・L_x評価量と統合した統計的各評価量間の一般相関理論と実験
- 家庭科教育の住居領域における指導内容の変遷に関する一考察 : 前期中等教育を中心に
- 11. 広島大学西条キャンパスにおける音響実験棟の音響特性について(計画A)
- 暗騒音を除去した任意入力下の室の簡易的応答分布予測法
- 入力暗騒音に汚された任意楽音入力下の遮音システムに関する一同定理論と実験
- 拡散音場内の2観測点における音の強さの揺らぎ分布と互いの相関効果 : 揺らぎ相関の2種把握法
- 分布予測問題へ整合させた室内音響系の機能的なシステム同定法 : 次数選定とパラメータ推定
- 残響過程に伴う揺らぎ分布の時間的推移 : 理論の設立と一実験
- 暗騒音下の特性改善に基づく一重壁遮音システムの機能的状態推定と応答分布の予測
- 中央値の実測標本データに基づく騒音レベル分布の推定
- エネルギー加算則の一般化と合成騒音・振動に関する分布予測への一組織的適用
- 騒音・振動不規則波形の激しさとレベル分布の関連に関する統計学的評価法 : (続報)レベル分布を基幹とした陽表現
- 任意不規則変動音のL_<eq>評価量に及ぼすサンプル間隔の統計的影響(理論と実験)
- 相関情報と定常入力への条件設定に基づく実遮音システムの一同定法と任意確率応答の時系列予測
- サウンド・ブリッジを持つ遮音壁の暗騒音混入下における一同定法と交通騒音に対する応答分布予測
- 混合モデル型任意音響システムの非線形評価に関する確率理論とL_<eq>変動の分布評価
- 残響時間計測に及ぼす計器時定数の影響評価とその系統的一除去法
- 任意非線形加算システムの確率理論と合成騒音中における対象騒音レベル分布の推定問題
- 任意遮音システムの出力エネルギー分布に関する最小自乗法からの簡易的予測手法 : 白色打診入力下の時系列的同定と任意騒音入力下の分布予測
- 離散レベル計測の非定常不規則騒音・振動に対する多次元確率評価の一般理論と実測騒音データへの一適用
- ディジタル計測に基づく環境騒音・振動の統計的評価量に関する新たな一オンライン推定法
- 一般化した交通流モデルによる道路交通騒音の静的予測
- 一重・二重壁に対するL_α評価の一簡易的手法 : 防音機構の統計学的評価に関する方法論的基礎研究
- 騒音・振動環境のL_α評価量に関する逐次と非逐次推定の一試み : 理論と実験
- 道路騒音規制に対する系統性の一導入方法とその簡易的評価図表
- 任意不規則騒音・振動システムの多変量状態確率に関する有限展開項型統一処理方法 : 方法論の設立とその実験的確認
- 防音防振機構の確率評価に関する一般理論と一重壁への適用 : 防音防振機構の統計学的評価に関する方法論的基礎研究I
- 合成騒音のL_αデータを活用した相関情報検出の一実用的手法
- 6. 複数材料壁面構成の室内における音圧分布に関する研究(計画A(環境工学))
- 3. 室の拡散性と残響時間に関する研究(計画A 環境工学・歴史意匠)
- 有限面積多孔質材料のランダム入射吸音率予測に関する研究
- 321 多孔質吸音材料の吸音率と音響特性(環境)
- 1. 建築音響測定における統計的特性に関する研究(計画)
- 音像法による矩形室の音圧分布に関する研究
- 32. 室の拡散性と吸音率に関する研究(計画系)
- ランダム入射吸音率の回路論的考察法(計画)
- 背後空気層を有する一重壁の遮音度に関する研究
- 小パネル-重壁の遮音度に関する実験的研究(計画)
- 矩形室内の音圧分布に関する研究(計画)
- 根太床構造に対する床衝撃音改善量算出法について
- 中空二重壁及びサンドイッチパネルの透過損失に対するS.E.A法の適用について
- 浮き床構造に対する床衝撃音改善量算出法について
- 浮き床構造における床衝撃音庶断改善量について(計画)
- 複層壁透過損失の新たな考え方について : 分布定数・回路による導出(計画)
- 20. 固体音の伝搬について : タッピングマシーンなどによる床衝撃音レベルと透過損失の関係(計画)
- 3. 建物内の暗騒音と振動について(計画)
- 矩形板の音響放射について : 各種仕上げ材についての検討(計画)