相関情報と定常入力への条件設定に基づく実遮音システムの一同定法と任意確率応答の時系列予測
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では、まず任意の遮音システムをパワー流に関する時系列モデルとして捉え、通例の白色雑音はもちろん楽音を用いた任意打診入力のもとに、入出力間における線形・非線形の各種相関情報を反映させた条件付平均値を基盤にして時系列モデルの同定・予測に関する新たな一試みを行った。このとき、入力の条件振幅値を入力暗騒音の影響がほとんど見られぬ高振幅値にあらかじめ設定して、限定されたこの入力に対応した出力のみ用いて評価することから、従来の手法では対策が困難な、入力側での暗騒音対策を目指した。最後に、本手法を実際の職場環境における実遮音システムに適応し、実験的にもその有効性を確認した。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1989-05-01
著者
関連論文
- 遮音システムにおける改良型 S.E.A.法と離散レベル型確率評価との関連
- 一般N重壁の透過損失に関する改良型S.E.A.法からの予測手法
- 各種幾何断面構造をもつ中空二重壁の改良型S.E.A.法に基づく透過損失の理論と実験
- 二重遮音壁のシステム論的考察とL_α評価 : 防音防振機構の統計学評価に関する方法論的基礎研究II
- 一般二重壁の遮音特性に対する系統的一理論と吸音性中空二重壁への実際的適用
- 量子化レベルでの実測騒音・振動レベル分布に適合した統計的基礎理論とその実験
- 風速情報を利用した風雑音混入下の低周波音計測法 : 静的と動的の2種簡易法
- 低周波音計測における対照的な二種風雑音対策 : ベイズ・フィルタと同期検波法
- 暗騒音下における対象騒音推定の一動的手法 : カルマン・フィルタ理論の一改善と交通騒音への適用
- ファジィ確率の導入に基づくVDT漏洩環境の音・電磁波間における各種相関情報推定と分布予測
- 暗騒音混入下の各種確率評価量に関する状態推定
- 道路騒音に対するfiltered Poisson過程modelからの実用的ハイブリッド予測法
- 騒音・振動計測における計器特性と確率評価の基本的関係
- 適合関数群による騒音・振動環境の時系列予測 : (続報)重み付き選点直交多項式とNewtonの補間公式に基づく場合
- 適合関数群による騒音・振動環境の時系列予測 : 方法論の一般化と道路騒音への一適用
- 騒音予測における評価量L_α(α:%)とL_<eq>の対比について : 物理的意味からみた一見解
- 任意UAP関数群による雑音model形成の新たな一試み : II.実験的考察(Digital Simulation)
- 任意UAP関数群による雑音model形成の新たな一試み : I.理論的考察
- 騒音変動波形の激しさに対する統計的評価の実験的一考察
- ゆらぎ情報の有効利用に基づく暗騒音混入下の一回帰分析法と複雑な音環境の応答分布予測
- 確率情報に基づく暗騒音混入下のシステム同定と応答分布予測 : カップルド・ルームへの応用
- 2種騒音間における回帰分析と分布合成の関係 : dB線形化とL_x利用の簡易評価
- 雑音加算の任意確率入力に対する任意線形音響・振動系の確率応答と無雑音入力下の応答分布予測
- 二重壁遮音システムの特性改善に対する機能的一評価法 : SEA法と最小2乗規範に基づく同定と分布予測
- 定常道路騒音・振動の統一的ハイブリッド型簡易予測
- 一重壁遮音システムの特性改善に対する機能的一評価法 : SEA法と最小2乗規範に基づく同定と分布予測
- 道路交通振動の確率評価に関する実用的ハイブリッド予測法
- 非線形観測を伴うメモリ型任意音・振動システムの実用的確率評価法と室内音響への一適用
- L_<eq>・L_x評価量と統合した統計的各評価量間の一般相関理論と実験
- 暗騒音を除去した任意入力下の室の簡易的応答分布予測法
- 入力暗騒音を除去した遮音システムの実用的な一応答分布予測法
- 入力暗騒音に汚された任意楽音入力下の遮音システムに関する一同定理論と実験
- 拡散音場内の2観測点における音の強さの揺らぎ分布と互いの相関効果 : 揺らぎ相関の2種把握法
- 分布予測問題へ整合させた室内音響系の機能的なシステム同定法 : 次数選定とパラメータ推定
- 残響過程に伴う揺らぎ分布の時間的推移 : 理論の設立と一実験
- 暗騒音下の特性改善に基づく一重壁遮音システムの機能的状態推定と応答分布の予測
- 中央値の実測標本データに基づく騒音レベル分布の推定
- エネルギー加算則の一般化と合成騒音・振動に関する分布予測への一組織的適用
- 騒音・振動不規則波形の激しさとレベル分布の関連に関する統計学的評価法 : (続報)レベル分布を基幹とした陽表現
- 任意不規則変動音のL_<eq>評価量に及ぼすサンプル間隔の統計的影響(理論と実験)
- ディジタルフィルタに基づく過渡および定常応答下の一状態推定問題--暗騒音混入下における残響室への適用
- 揺らぎの確率情報に整合した外来雑音下のシステム同定と遮音システム
- 相関情報と定常入力への条件設定に基づく実遮音システムの一同定法と任意確率応答の時系列予測
- 揺らぎ振幅分布の部分情報から全情報を推定する一理論と騒音環境への適用
- サウンド・ブリッジを持つ遮音壁の暗騒音混入下における一同定法と交通騒音に対する応答分布予測
- 混合モデル型任意音響システムの非線形評価に関する確率理論とL_<eq>変動の分布評価
- 残響時間計測に及ぼす計器時定数の影響評価とその系統的一除去法
- 任意非線形加算システムの確率理論と合成騒音中における対象騒音レベル分布の推定問題
- 任意遮音システムの出力エネルギー分布に関する最小自乗法からの簡易的予測手法 : 白色打診入力下の時系列的同定と任意騒音入力下の分布予測
- 離散レベル計測の非定常不規則騒音・振動に対する多次元確率評価の一般理論と実測騒音データへの一適用
- ディジタル計測に基づく環境騒音・振動の統計的評価量に関する新たな一オンライン推定法
- 一般化した交通流モデルによる道路交通騒音の静的予測
- 一重・二重壁に対するL_α評価の一簡易的手法 : 防音機構の統計学的評価に関する方法論的基礎研究
- 騒音・振動環境のL_α評価量に関する逐次と非逐次推定の一試み : 理論と実験
- 道路騒音規制に対する系統性の一導入方法とその簡易的評価図表
- 任意不規則騒音・振動システムの多変量状態確率に関する有限展開項型統一処理方法 : 方法論の設立とその実験的確認
- 防音防振機構の確率評価に関する一般理論と一重壁への適用 : 防音防振機構の統計学的評価に関する方法論的基礎研究I
- 合成騒音のL_αデータを活用した相関情報検出の一実用的手法
- 任意伝搬環境下の道路騒音に対する普遍的統計処理の方法論的一試み
- 上位レベルにおける騒音・振動分布の予測とL_α値の簡易評価法
- 情報欠損の少ない回帰分析の一試みと音環境への適用 : 分布予測への整合性
- キュムラント変化に基づく非定常騒音の一統計解析と動的L_α予測への応用
- 非線形観測を伴うメモリ型任意音響システムの確率評価法と室内音響への一適用(続報)
- 複合確率過程モデルに基づく道路騒音予測の一般理論と実験
- 典型的2種騒音伝播環境下の道路騒音予測問題における等間隔交通流モデルのGrouping効果
- 任意不規則騒音・振動波形のピーク値分布に関する一評価理論と実験
- 騒音評価量L_xの逐次観測に基づく遮音システム・パラメータの一同定法
- 不規則データ処理におけるLog-MeanとMean-Logの差に関する統計的一考察
- オンライン処理による代表的騒音統計量の新たな一推定法 : 理論と実験
- 合成騒音レベル分布における付加騒音の影響
- 道路新設に伴う市街地騒音レベル分布の一予測理論とシミュレーション実験
- 騒音・振動の任意不規則レベル分布に対する有限展開項型統一処理方法
- ゆらぎ分布全体に直結した暗振動・暗騒音の一補正法(理論と実験)
- アルゴリズム形式に事前計画性を導入したカルマン・フィルタの一般化と室内音響への適用
- 一般N重壁の遮音特性に関する過渡応答と確率評価法 : 騒音・振動環境のシステム論的接近法II
- 交通規制に伴う騒音評価量L_αの系統的一推定法 : 理論と一実験
- 一般N重壁の遮音特性に関する系統的一理論とその実験的確認 : 騒音・振動環境のシステム論的接近法I
- 不規則騒音・振動波形の激しさに関する統計学的一評価法 : レベル交差、ピーク、トローフ
- 平均・分散動揺に基づく騒音・振動の非定常理論と道路騒音への適用
- 回帰モデルによる任意確率音響系の同定と分布予測
- 多車線・多車種・任意長道路の交通騒音予測問題に関する統一的研究 : 理論とシミュレーション実験
- 暗騒音混入下における任意遮音壁の一同定法と出力分布予測 : 時系列モデルによる実用化
- 任意交通流状態の道路交通騒音・振動に対するポアソン流を基幹とした系統的一予測法
- 騒音計・振動レベル計の任意確率応答に関する基礎理論と一実験
- 環境騒音の多変量状態に関する統計学的一般化の基礎理論と実験 : 多様な確率変動特性と離散・連続レベル観測の統一化
- 確率的モデルによる道路騒音システムの予測手法 : 定常と非定常モデル