入力暗騒音を除去した遮音システムの実用的な一応答分布予測法

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概要

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本論文では、前報告に引き続き、入力側で任意変動分布形の暗騒音が混入した複雑な実遮音システムを考察対象とする。そして、零平均のガウス分布入力や最小自乗型の誤差評価といった標準路線に沿う操作優先の立場からではなく、現象優先の立場に立ち、特に実用的な簡易性を目指したパラメータ同定の逐次推定アルゴリズムを提案している。具体的には、まず周波数軸において、入力側を主体にしたエネルギー尺度でのシステムモデルを設立し、入力変動を実観測のデシベル尺度に整合したエルミート直行展開型の確率密度表示で与えた理論的入力分布と実入力分布が合致するような評価規範を新たに導入し、確率近似法によるパラメータ逐次推定の一アルゴリズムを設立する。最後に、本手法を実遮音システムの実測データに適用して、その実際的有効性が実験的にも確認される。
社団法人日本音響学会の論文
1990-12-01

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