調音と音声パワースペクトルのノモグラムの検討
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概要
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本報告では、声道モデルを用いて母音と若干の有声/無声子音における調音とパワースペクトルの対応に関するノモグラム的検討を行った結果について述べる。ノモグラム作成の初期声道断面積関数は、Fantなどによる既存の母音、子音の値を用いた。声門、唇、舌先、後舌面などの調音的要素を、対数断面積における1ないし5セクションにわたる狭さく点あるいは母音調音点の相似形として表す。ノモグラムは、これらの系統的変化に対するパワースペクトルのパターンとして求められる。モデルと実音声のスペクトル対応から、調音とパワースペクトルの両面から実音声を解釈する上で、このノモグラムの有効性が確認された。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1990-06-01
著者
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