非定常態波形のスペクトル・モデルに基づくピッチ対同期形PSE分析法
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概要
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ピッチを有する非定常態合成波形とそのスペクトル微細構造との関係を検討し、動的特徴がスペクトルの疑似調和構造の中に折り込まれていることを示し、これらの知見から非定常態波形のスペクトルのモデルを提案する。更に、ピッチを有する非定常態波形に有効なPSE分析法を提案する。ピッチ対同期の波形抽出は、フレーム内のピッチ変動に基づく非定常態要素を除去する。ピッチ対同期の波形へのPSE分析法の適用は、非定常波形に対して純粋に調和スペクトルを前提として定常態成分を抽出する効果をもたらし、極-零特性の安定な抽出を可能にする。一方、非定常態要素はFM(周波数変調)スペクトルとして得られる。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1988-12-01
著者
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