声帯振動による非線形性を考慮した振幅制御型音声合成方式
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概要
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声帯振動は、声帯波として有声音源特性を与えると共に、声門インピーダンスの時間変化によって、声道伝達系に非線形な効果を与えていることが推測できる。しかし従来の音声処理系では、声帯振動の影響は一様である(線形系)と仮定することが一般的である。音声合成系において、声質の自由なコントロールを実現するためには、声道特性と音源特性のモデルをどのように構築するかが重要な課題である。 我々は、このような声帯振動による非線形効果を、分析的にも、音声合成の立場からも十分検討する必要があると考え、ホルマント波形振幅の時間変化が非指数関数的であることを観察し、その基本的な考え方について考察し、声帯振動の非線形効果を取り込んだ音声合成法について検討する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-11-16
著者
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