火山体構造探査のための高精度小型データロガーの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In the 5th Volcanic Eruption Prediction Plan in Japan, the seismic prospecting at volcanoes has been promoted in order to understand the relation between the structure of volcanoes and their volcanic process. Although many volcanologists have realized the significance of the seismic prospecting at volcanoes, they could not solve difficulties which would be encountered in trying to accomplish it. One of the difficulties is due to the lack of portable recorders with a precise timing system. Therefore, we developed the small-size, light-weight and high-performance data logger to overcome the above problem and to realize the seismic observation at volcanoes. The new data logger named "LS8000SH" is characterized as follows : 1) The timing is corrected automatically by a built-in GPS receiver, and its accuracy is always kept within 1 mili-second. Based on this data logger, we have realized the "cableless" multichannel data acquisition system for seismic prospecting. 2) The power consumption is normally 330 mW during data acquisition. The minimum one is less than 5 mW during a standing-by and waiting for recording. It is small enough for outdoor operation. 3) The dimension of the logger is 258 mm × 148 mm × 40 mm, and its weight is about 950 g. The small-size and light-weight body enhances much portability at volcanoes. 4) The number of input channels is 4. The gain-variable amplifier and the AD converter with 16 bits resolution are equipped. The maximum sampling rate is 1000 Hz. The data are stored in NAND type flash memory (maximum 20 MB). 5) The firmware written in C language is stored in the flash memory and can be reformed and replaced freely. Parameters such as a sampling rate, a cutoff frequency of the filter, an amplifier gain, a recording time and so on are easily set through IBM/PC and its compatibles. The data recorded and stored in the flash memory are also retrieved with the speed of 200 KB/s through PC's bi-directional printer port. We performed seismic explosion experiment at Kirishima Volcano in the southern Kyushu, Japan in the period from Nov. 26 to Dec. 2, 1994. We deployed 163 data loggers in and around the volcano and recorded seismic signals from six explosive sources. We could obtain data with well-calibrated time information and good SN ratio from more than 95 percents of the installed loggers. Only several ones did not work correctly mainly due to operational problems such as GPS antenna. The high qualities of the data proved that the newly developed data logger was a good recorder for the seismic prospecting at volcanoes.
- 1996-11-01
著者
関連論文
- 首都圏地震観測網(MeSO-net)のデータ伝送方式について -自律協調型データ送信手順(ACT protocol)の開発-
- 首都圏地震観測網(MeSO-net)の展開
- P59 北マリアナ諸島アナタハン火山における測地観測(ポスターセッション,日本火山学会2008年秋季大会)
- B04 2008年浅間山小規模噴火について(序報)(火山の地震・テクトニクス,日本火山学会2008年秋季大会)
- 浅間山における人工地震探査 : 探査の概要と初動の走時について
- B29 伊豆大島における現在のマグマ蓄積過程 : 複合ダイクモデルに基づく解析(地殻変動(1),日本火山学会2008年秋季大会)
- アナタハン島での長期オフライン地震観測--回収編
- アナタハン島での長期間オフライン地震観測点の設置
- 1998年岩手県内陸北部地震前後の地震波速度変化
- B33 磐梯山の最近の地震活動-2000 年 4 月から 7 月の活動
- レシーバ関数と走時から推定した岩手山周辺尾S波速度構造
- B37 岩手山の構造と低周波地震 : (2) レシーバー関数から得られた S 波速度構造
- B36 岩手山における人工地震探査実験(序報)
- 無線LANにおける高精度時刻同期方式の検討と実験(パラレル,インターネットと情報倫理教育,一般)
- 岩手山における人工地震探査
- B34 岩手山の御苗代湖の氷上に見られた変色域についての一考察
- B33 岩手山構造探査から得られた 3 次元地震波速度構造による震源再決定
- 1998年の岩手山における地震活動 (特集 1998年岩手山の火山活動)
- F1 ニアムラギラ火山の 1994 年 7 月噴火活動観測
- 3. アフリカ大陸のホット・スポット火山分布 : その2. 下部マントル不均質性との関係(日本火山学会1989年春季大会)
- 3 アフリカ大陸のホット・スポット火山分布 : その 2 下部マントル不均質性との関係
- 雲仙火山における人工地震探査 : 観測および初動の読みとり
- P15 霧島火山群における構造探査 : はぎ取り法による屈折法解析
- 42B. 磐梯山におけるGPS観測および光波測距による測地測量(日本火山学会1988年秋季大会)
- 42B 磐梯山における GPS 観測および光波測距による測地測量
- 1998年9月3日岩手県内陸北部の地震(M6.1)の震源極近傍での強震動記録
- A07 岩手山での強震観測データに基づくモーメントテンソル解析(序報)
- 有珠火山における人工地震探査ー観測および初動の読み取りー
- B30 2006年伊豆半島東方沖ダイク貫入過程 : 過去のダイク貫入過程との比較(火山とテクトニクス,日本火山学会2006年秋季大会)
- 2004-2005年浅間山火山活動に伴う地殻変動(2004年浅間山噴火(2))
- 火山における地震観測の発展と成果(火山学50年間の発展と将来)
- A44 陸上エアガンによる磐梯山の爆裂火口内の地震構造探査
- 1998年9月3日岩手県内陸北部の地震(M6.1)の断層面上の高周波エネルギー輻射量分布
- 41B. エアガンによる磐梯山周辺域の地殻構造探査(日本火山学会1988年秋季大会)
- 41B エアガンによる磐梯山周辺域の地殻構造探査
- ニイラゴンゴ・ニアムラギラ火山の地磁気異常と火山活動
- B23 ニイラゴンゴ・ニアムラギラ火山の最近の噴火活動と地殻変動
- A48 ニイラゴンゴ火山の 1977 年と 2002 年噴火活動の比較
- 無線LANにおける高精度時刻同期方式の検討と実験(パラレル,インターネットと情報倫理教育,一般)
- 無線LANにおける高精度時刻同期方式の検討と実験(パラレル,インターネットと情報倫理教育,一般)
- 高機能小型オフラインデータロガーを用いた高密度地震観測システム
- A06 岩手火山群で発生する長周期地震
- 火山災害評価のための火山噴火のモデル化に関するアジア国際シンポジウム
- 岩手火山群で発生する長周期地震のモーメントテンソルインバージョン
- 浅間山における人工地震探査--車坂峠周辺における高密度観測の概要
- 浅間山における人工地震探査 : 車坂峠周辺における高密度観測の概要
- B09 伊豆大島における地殻変動を伴う最近の地震活動
- A39 マグマの固化の効果を考慮したダイク貫入過程
- ダイク貫入の一典型--伊豆半島東方沖群発地震活動の解明 (総特集 活動的火山) -- (2章 関東・伊豆小笠原の活動的火山)
- 海半球ネットワーク海外共同観測のための地震解析システムの導入--ベトナム社会主義共和国における例
- 1998年7月17日パプアニューギニア地震(Ms7.1)の遠地実体波による震源過程
- 高密度GPSシステムにより観測された1998年伊豆半島東部の地殻変動
- ディジタル・フィードバック地震計の実用化実験(1)
- 火山噴火予知と国際協力 : 第3回火山噴火予知シンポジウム(2)
- GPSによる多点高密度地殻変動観測実現の可能性
- 秋田焼山・澄川温泉水蒸気爆発に伴う微動と地震
- IAVCEIプエルト・バヤルタ総会報告
- 人工地震探査による霧島火山群の地震波速度構造 : はぎとり法による解析
- B11 鬼首カルデラにおける稠密地震観測(その 1)
- B10 岩手山における火山性微動・火山性地震の活動
- A71 火山観測用低消費電力小型 GPS システムの開発
- 火山体構造探査のための高精度小型データロガーの開発
- 1995年IAVCEIローマ会議
- A30 ニイラゴンゴ, コアムラギラ火山活動と地震活動
- 東アフリカ地溝帯のニイラゴンゴ,ニアムラギラ火山の最近の噴火活動
- 火山構造探査グループの人工地震記録読みとり用標準ソフトについて
- 火山構造探査における波形ディジタル共通フォーマット
- GPSを内臓した小型データロガ-の開発
- A48 岩手火山の浅発微小地震活動
- GPS受信機基板を用いた地震観測用高精度時計の製作
- D22-12 1989 年伊東沖海底噴火に伴う群発地震活動 : (6) 3 次元速度構造と地震活動
- P29 1989 年伊東沖海底噴火に伴う群発地震活動 : (5) 震源分布から推定されるマグマ上昇過程
- ニイラゴンゴ・ニアムラギラ火山地域の地殻変動観測
- A31 ニイラゴンゴ火山の溶岩湖活動 (1994-95)
- 新しいGPS観測システムによる高密度多点地殻変動観測 (総特集 GPS:汎地球測位システム--地球システムセンサーとしての展開) -- (2部 GPS地殻変動学)
- カルデラ研究の展望--巻頭言 (総特集 カルデラ--構造と活動そして現在)
- 4 1977 年ニイラゴンゴ火山噴火過程
- B21 磐梯山の微小地震活動
- B15 秋田焼山・澄川温泉の水蒸気爆発の前駆的微動活動
- 1981年Nyamuragiraの噴火で生じたペレーの毛
- A14 1989 年伊東沖海底噴火直後の微小地震の精密震源分布
- E41-08 1989 年伊東沖海底噴火に伴う群発地震活動 (4) 震源域近傍で観測された X 相について
- 68B 1988 年 11 月∿12 月磐梯山に発生した群発地震
- F10 火山構造探査用データロガーの開発と構造探査実験の試み
- 3-A13 2010年新燃岳噴火前後に観測された火山性地震・微動の特徴(桜島・霧島火山の活動2,口頭発表)
- 東アフリカ地溝帯の地球物理学研究 : 経過と展望
- ニイラゴンゴ・ニアムラギラ火山の火山性地震と微動について
- P32 CSEMによる伊豆大島三原山における比抵抗構造連続観測(ポスターセッション)
- B13 北マリアナ諸島アナタハン火山における測地観測(2)(地殻変動・重力,口頭発表)
- P30 火山体構造探査用データロガーの評価とその改良
- A53 1989 年伊東沖海底噴火に伴う群発地震活動 : (3) 1930 年伊東群発地震との比較
- The Characteristics of J-Array Seismograms
- A1-11 霧島山周辺における地震活動 : 2008年噴火直前から2011年噴火活動活発化までの推移(新燃岳2011年噴火,口頭発表)
- A1-07 伊豆東部火山群における「地震活動の予測情報」と「噴火警戒レベル」の導入について(ジオパークと火山防災,口頭発表)
- A2-05 霧島新燃岳2011年1月26日噴火前後の地殻変動(新燃岳2011年噴火,口頭発表)
- P18 伊豆大島における広帯域MT観測(ポスターセッション)
- マグネトテルリック観測から推定される有珠火山の比抵抗構造
- B11 爆発的噴火のスケーリング
- B1-15 霧島山2011年噴火前のマグマ蓄積の開始時に何があったのか(霧島火山1,口頭発表)
- A2-11 2000年三宅島噴火初期のマグマの移動の推定(2) : 相似波形を用いた震源決定(地震・地殻変動,口頭発表)