姶良カルデラ地域の先カルデラ火山活動史 : カルデラ北縁部加治木, 国分地域及び南縁部牛根地域の溶岩流試料のK-Ar年代測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Ten K-Ar ages of the pre-caldera lava fiows from northern (Kajiki and Kokubu) and southern (Ushine) areas of the Aira caldera were determined precisely in order to document the detailed volcanic history before the Aira pyroclastic eruption at 24.5 ka. The K-Ar dating method used is the sensitivity method and mass fractionation correction procedure for the argon analysis. The results combined with the previous data show the following time-space distribution of the pre-caldera volcanism after 3 Ma; (1) 3 to 1 Ma: eruptions of andesitic lava flows (Hokusatsu volcanic rocks) at the northern and southern areas, (2) 1 to 0.5 Ma: eruptions of andesitic lava flows (Yuwandake andesite) at the northern area and basaltic to rhyolitic lava and pyroclastic fiows at the western area, (3) 0.5 to 0.1 Ma: eruptions of basaltic (Ushine basalt) and rhyolitic (Okoga-shima rhyolite) Iava flows at the southern area, (4) 0.1 to 0.025 Ma: eruptions of andesitic lava (Shikine andesite) and pyroclastic fiows at the northern area and rhyolitic lava flows (Shimizu and Ushine rhyolites) both at the northern and southern areas. The most remarkable feature of the pre-caldera volcanism is the eruptions of similar rhyolitic lava flows, which contain characteristic osumilite, at 15 km apart opposite sides of the caldera rim during 0.04 to 0.03 Ma. This might imply that a large magma chamber has been present under the Aira caldera since at least 0.04 Ma.
- 特定非営利活動法人日本火山学会の論文
- 2000-03-10
著者
-
石原 和弘
京都大学防災研究所附属火山活動研究センター
-
巽 好幸
京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設
-
周藤 正史
ポツダム大
-
石原 和弘
京都大学防災研究所
-
周藤 正史
京都大学防災研究所附属火山活動研究センター
関連論文
- P87 桜島火山における空中磁気探査(ポスターセッション,日本火山学会2006年秋季大会)
- 口永良部島火山における人工地震探査 : 探査の概要と初動の走時について
- 熱水流動に伴うピエゾ磁気効果のモデリング (地球電磁気学の諸問題)
- 熱水流動を考慮した火山体磁化構造時間変化モデル (地震・火山地域の電磁気構造と変動)
- A55 火山爆発場としての口永良部島火山の浅部熱水系の推定
- 熱赤外映像観測からみた桜島南岳山体斜面の熱活動
- B48 映像記録から見た2006年6月の桜島火山昭和火口噴火の特徴(活動的火山と防災,日本火山学会2006年秋季大会)
- 古地磁気と全岩化学組成からみた桜島火山観測井ボーリングコア中の溶岩の対比
- P30 桜島火山・白浜観測井ボーリングコアの古地磁気
- A03 姶良カルデラ周辺部の火山活動の時間空間変遷
- 姶良カルデラ周縁部に分布する火山岩のK-Ar年代測定(続報)-カルデラ西縁,北西縁部,及び桜島火山の活動史-
- P23 ボーリングコアを用いた桜島火山の形成史の解明 : その 1. 黒神観測井コアの K-Ar 年代と化学組成
- 西南日本,中期中新世室生火山岩のK-Ar年代
- B54 時空的に近接する独立単成火山群と複成火山のマグマ活動 : 五島列島北方の場合
- 102 K-Ar年代測定と地球化学からみた第四紀の独立単成火山群 : 九州北西部小値賀島火山群の活動史(地質年代)
- 姶良カルデラ周縁部に分布する火山岩のK-Ar年代測定--爆発的な姶良火砕噴火以前の火山活動史
- 伊豆大島1986年,1987年噴火に伴い愛知県刈谷市で観測されたインフラソニック波
- 地殻変動・重力等の測定によるマグマ活動の検知(第4部 火山噴火予知)
- 観測坑道を用いた精密総合観測(火山噴火予知研究シンポジウム)
- 桜島南岳の最近の山頂噴火活動
- 火山噴火による災害と減災(災害から市民を護る)
- 姶良カルデラのマグマ蓄積期における火山構造性地震
- B47 2006年6月の桜島南岳東斜面での噴火と地球化学的観測(活動的火山と防災,日本火山学会2006年秋季大会)
- P47 火山地域用 3 次元地震波線追跡法 (Fermat) による Shell 型マグマ溜りモデルの検討
- B71 1996 年口永良部島火山の地震活動の活発化について
- 1995年IAVCEIローマ会議
- 火山地域における震源計算についての提案
- GPS測量による雲仙火山のマグマ溜りの推定
- P18 雲仙火山周辺の地盤変動
- A17 島原半島における GPS 連続観測
- O-300 姶良カルデラ, 沖小島ボーリングコア試料の岩相記載と FT 年代
- 空中写真で見た桜島南岳山頂火口の形状変化(口絵写真解説)
- P22 雲仙火山科学掘削 USDP-2 コアの ^Ar/^Ar 年代測定
- 瀬戸内火山帯に見いだされた斑状マグネシア安山岩
- 姶良カルデラ地域の先カルデラ火山活動史 : カルデラ北縁部加治木, 国分地域及び南縁部牛根地域の溶岩流試料のK-Ar年代測定
- 40周年特集号(火山学の『夢』を語る)
- 桜島火山大正噴火の噴火様式とその時間変化
- A45 桜島新島観測井ボーリングコア試料の岩石学的検討 : (2)桜島安永「海底」噴火の再検討(火山の岩石学(2),日本火山学会2006年秋季大会)
- 火山噴火予知計画の歩みと成果(火山学50年間の発展と将来)
- A44 桜島新島観測井ボーリングコア試料の岩石学的検討 : (1)全岩化学組成と桜島安永噴火(火山の岩石学(2),日本火山学会2006年秋季大会)
- A24 桜島火山大正噴火の噴火様式とその時間変化(火山の地質・噴火年代 (2), 日本火山学会2005年秋季大会)
- 桜島火山大正噴火における二次溶岩流の分布と流出時期
- P52 桜島火山南岳南西斜面に分布する溶岩流の古地磁気学的推定年代(ポスターセッション)
- S01 大森房吉博士の1914年桜島噴火の調査研究と近年の桜島の火山活動(近代火山学・噴火予知研究ことはじめ〜大森房吉博士の活躍100周年,口頭発表)
- A12 桜島火山の熱水系
- A66 雲仙火山のマグマ供給率の試算
- 数値計算による 1986 年伊豆大島溶岩流の再現
- P08 粘性の増加を考慮した溶岩流のシミュレーション : 桜島・三宅島・伊豆大島
- B40 山頂噴火の前兆地殻変動の自動判別警報システム
- 玄武岩質溶岩流のシミュレーション : 1983 年三宅島溶岩流への適用
- 3-A02 桜島火山歴史時代の大規模噴火の火口近傍プロセス : 安永噴火と大正噴火の比較(桜島・霧島火山の活動1,口頭発表)
- 桜島火山防災マップの改訂について(地区ニュース)
- 桜島火山大正噴火の記録
- 桜島火山大正噴火の記録
- PB35 桜島火山の最近の地盤変動
- 第6次火山噴火予知計画のねらい(第4回火山噴火予知研究シンポジウム)
- 火山観測による噴火の仕組みの理解 : 第3回火山噴火予知シンポジウム(2)
- インドネシアの火山活動のレベル化に関する規定
- B2-15 マグマ化学組成からみた60ka以降の桜島火山・姶良カルデラ地域におけるマグマ供給系の時間変化(マグマ供給系,口頭発表)