瀬戸内火山帯に見いだされた斑状マグネシア安山岩
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概要
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瀬戸内火山帯を特徴づける高Mg安山岩であるサヌキトイドは,斜長石斑晶を欠き,かつ無斑晶質である. これに対して,瀬戸内火山帯に属する小豆島において,斜長石を含む斑状かつMgに富む安山岩が見いだされた. この斑状マグネシア安山岩はサヌキトイド高Mg安山岩とほぼ同一の主成分・微量成分組成を有するが,その構成鉱物の化学組成,Sr-Nd-Pb同位体比組成は,このような特異な安山岩マグマは,少なくとも3種類のマグマ(玄武岩マグマ・サヌキトイド高Mg安山岩マグマ・分化した斑状安山岩マグマ)の混合によって形成されたことを示している.
- 特定非営利活動法人日本火山学会の論文
- 2000-10-25
著者
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巽 好幸
京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設
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下田 玄
Institute For Geothermal Sciences Kyoto University
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中島 剛
Graduate School of Human and Environmental Studies, Kyoto University
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巽 好幸
Institute for Geothermal Sciences, Kyoto University
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巽 好幸
京都大学理学部付属地球熱学研究施設
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中島 剛
Graduate School Of Human And Environmental Studies Kyoto University:(present)shimane Institute For I
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巽 好幸
Institute For Geothermal Sciences Kyoto University
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