積丹半島西南部の地質と火成活動 : とくに,層序とハイアロクラスタイトについて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The southwestern coast of the Shakotan Peninsula consists of Neogene Tertiary formations, such as the Kayanuma, Tomari, and Tohmarugawa formations in ascending order. A granodiorite-quartz porphyry and many dikes of altered andesite, basaltic andesite and hornblende dacite intruded in the Tomari formation. The Tomari formation can be divided into four members viz. the Furushiki conglomerate, Maenokogawa mudstone-tuff, Kozawa sandstone-tuff, and Kabuto volcaniclastic rocks members in ascending order. The Kabuto volcaniclastic rocks member is subdivided into the lower, middle, and upper beds. The lower and middle beds are mainly composed of hyaloclastites of altered quartz bearing hornblende andesite, whereas the upper bed is largely composed of those of hypersthene augite andesite. The andesitic hyaloclastites seem to have formed by jointing and fragmentation of viscous auto-intrusive bodies due to quenching and the ir movement at the time of eruption. They are largely divided into two types, i.e. hyaloclastites with and without pillows. The difference in forms of hyaloclastites may probably depend on difference in the viscosity of magma. The trend of the auto-intrusive body swarms, from which the hyaloclastites were fed, is considerably uniform within each bed, but different from each other in the these beds of the Kabuto volcaniclastic rocks member. The Middle Miocene sedimentary basin in this area was generated at the western part of the axial upheaval zones of the Shakotan Peninsula trending from NW to SE, then the submarine andesitic volcanism characterized by fissure eruptions in a tensional field is considered to have occurred yielding a number of auto-intrusive bodies and other dikes.
- 日本地質学会の論文
- 1979-03-30
著者
-
山岸 宏光
北海道立地下資源調査所
-
山岸 宏光
北海道立地下地質資源研究所
-
内山 幸二
積丹団研グループ
-
木村 正行
積丹団研グループ
-
緒方 達
大阪府立高槻養護学校
-
萩原 茂
積丹団研グループ
-
高橋 敬幸
積丹団研グループ
-
秋葉 力
積丹団研グループ
-
藤木 容子
積丹団研グループ
-
藤田 亮
積丹団研グループ
-
藤原 雅博
積丹団研グループ
-
芳賀 壮一
積丹団研グループ
-
平野 宏志
積丹団研グループ
-
平田 文
積丹団研グループ
-
市橋 鉱一
積丹団研グループ
-
石井 正之
積丹団研グループ
-
香河 正人
積丹団研グループ
-
小林 寿美枝
積丹団研グループ
-
小板橋 重一
積丹団研グループ
-
永田 秀尚
積丹団研グループ
-
新川 公
積丹団研グループ
-
西川 純一
積丹団研グループ
-
緒方 達
積丹団研グループ
-
佐藤 博明
積丹団研グループ
-
田村 弘明
積丹団研グループ
-
矢島 淳吉
積丹団研グループ
-
山村 恒夫
積丹団研グループ
関連論文
- E12-02 新期十勝岳の火山活動史とマグマ組成変化
- 有珠山の地形変動と侵食・土砂移動
- 空知-エゾ帯の中生代変成付加コンプレックス : 美瑛コンプレックスとオイチャン・ナップの提唱
- 早池峰帯緑色岩類中の赤色チャートから得られた後期デボン紀コノドント年代
- 416 西南北海道北部における"平坦面溶岩"の特性とランドスライド
- 北海道東部,知床半島における新たな活断層の発見
- 182 神居古潭帯の構成ユニットの再検討 : 美瑛コンプレックスを例として
- 蝦夷累層群中に見出された蛇紋岩礫 : 神居古潭構造帯の蛇紋岩の迸入時期についての新資料
- 107 蝦夷累層群中に見出された蛇紋岩礫
- 南部北上山地, 八日町-小松峠地域のシルル-デボン紀化石新産地
- 岩盤崩落と画像解析 : 北海道の例
- 69 西南北海道,豊浦地域の新第三紀火山岩類の層序と環境(地域地質)
- 北海道における地すべり地形の特徴 : 地すべり地形データベースの解析から
- B27 ランドスライドの地質的素因としての火山岩の重要性 : 北海道の例
- 463. 北海道における地すべり地形の分布からみた地質分帯
- 北海道における地すべり地形の分布からみた地質分帯
- 火山岩の形態(3) : 溶岩塊(用語解説)
- 火山岩の形態(2) : パン皮状火山岩塊と火山弾
- シンポ「地質学は斜面災害を予測できるか」の開会にあたって
- 北海道における高速ランドスライド
- 415 水中火山岩の応用地質学的分類
- 356 ピローローブの形態についての定量的評価の試み(火山・火山岩)
- 414. 北海道における最近の斜面変動
- 310. 火山岩の成因的分類について
- 412 北海道,釧路-厚岸海岸地域の地すべり
- 三笠・美唄地域の地すべり
- 積丹半島余市海岸の新第三紀海底珪質火山岩類
- 水中火山岩類に関する1980年代の研究と水中溶岩のいくつかの実例(水底における火山活動とその噴出物)
- 黒松内低地帯の活断層露頭
- B05 新第三紀ハイアロクラスタイトの岩盤崩落二例
- 積丹半島西南部の地質と火成活動 : とくに,層序とハイアロクラスタイトについて
- 有珠山の斜面崩壊と土石流(日本火山学会 1979 年秋季大会講演要旨)
- 1997年8月北海道島牧村第二白糸トンネルを破壊した新第三紀ハイアロクラスタイトの岩盤崩落
- 南部北上山地,世田米地域から発見された変成岩ゼノリス
- 南部北上帯の先シルル紀基盤
- A23 下北半島の新第三紀水中火山岩類 : とくに Pillow lobe と Lava lobe について
- 東部北海道雌阿寒岳第4火口周辺のガラス被膜を有する抛出岩片の特徴
- 北海道における地すべり地形の分布からみた地質分帯
- 北海道東北部グリーンタフ地域の陥没構造,その1 : 第三紀
- 西南北海道の新第三期火砕岩 : 火山・火山岩
- Volcanic Brecciaの生成機構についての二・三の考察 : 特に自破砕熔岩流について : 火山および火山岩
- 豊平川流域の河岸段丘--そのテフラによる検討
- 火山岩塊と溶岩塊の形態について
- 気球による駒ケ岳1929年火砕流の空中写真測量(資料)
- 北海道における巨大崩壊
- P-97 母体層群と松ヶ平層の砂岩組成 : 古生代付加体の砕屑物供給源(14. 砕屑物組成・組織と続成作用,ポスター発表,一般講演)
- P-41 根田茂コンプレックスの諸問題 : 早池峰帯の古生代付加体(10. 地域地質・地域層序,ポスターセッション,一般発表)