酸性凝灰岩と密接に産する砂岩の形成 : 紀伊半島四万十累層群の竜神累層千疋山酸性凝灰岩体を例として
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概要
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紀伊半島四万十累帯日高川層群竜神累層(カンパニアン〜マストリヒシアン)には, 多量の酸性凝灰岩が挾在されている。それらの多くは, 薄層理で細粒であるが, 御坊市南東部の千疋山周辺には厚層理で粗粒の酸性凝灰岩が分布している(千疋山酸性凝灰岩)。その構成岩相である軽石質凝灰岩は, 内部構造の特徴から密度流で形成されたか, あるいはash flow turbiditeであると考えられる。またこの凝灰岩と重なりあう凝灰質砂岩は, 純粋な凝灰岩と通常の砂岩との中間的なモード組成を示す。しかも脆弱な軽石や火山ガラスも多く含むことから, 凝灰質砂岩の形成には, 酸性凝灰岩の淘汰・分級とともに, 非火山性砕屑物との混合が大きな役割を果たしたと推定される。竜神累層には凝灰質砂岩がよく発達しており, 竜神累層の粗粒堆積物の形成には, 堆積と同時期の火山噴出物からの寄与が大きかったものと考えられる。
- 1992-03-20
著者
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別所 孝範
大阪府立八尾東高等学校
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坂本 隆彦
大阪府立南寝屋川高等学校
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別所 孝範
清友高校
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別所 孝範
大阪府立八尾東高校
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別所 孝範
八尾東高
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坂本 隆彦
大阪府立香里丘高
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坂本 隆彦
京都大,理,地鉱
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