北陸地域における新第三系の層序対比と新第三紀古地理
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概要
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微古生物層序学と放射年代の進歩により,北陸地域の新第三系の精度の良い対比表ができた。新しい対比表を基に,最初の2時期は岩相分布図,後の7時期は古地理図をつくった。1)楡原期とそれ以前と2)岩稲期と医玉山期(20-17Ma):この2時期には火山活動が盛んで安山岩や流紋岩の火砕岩が広く分布した。3)黒瀬谷期(16.5-16Ma):海進により堆積盆が形成され"八尾一門ノ沢"動物群が支配した。4)東別所期(16-15Ma):海は拡大・深化し黒色泥岩が厚く堆積した。5)下部音川期(15-14Ma):堆積盆は再び浅くなり,暖流が流れていた。6)上部音川期(13.5-8Ma):堆積盆は浅く寒流が流れ,"音川"動物群で特徴づけられる。7)阿尾期(6.5-3.5Ma):能登半島は陸域となり,堆積盆は狭くなった。8)薮田期(3.5-1.5Ma):前期と同様寒流が流れ,石灰質砂岩が堆積した。9)大桑期(1.5-0.8Ma)浅海で寒流系の"大桑・万願寺"動物群で特徴づけられる。
- 日本地質学会の論文
- 1992-03-15
著者
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