糸魚川-静岡構造線活断層系南部,白州断層の活動履歴の再検討 : 横手地点トレンチ調査
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概要
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糸-静線活断層系南部の白州断層の活動履歴を再検討した.白州断層南部には,北西-南東方向に連続する2列の断層崖(東・西断層崖)が分布し,西側の断層上のトレンチ調査結果から2回の古地震イベントが明らかとなった.これらは1695〜2720 cal y BP および7325〜8360cal y BPの間と考えられ,後者は東側の断層上の最新地震イベント発生時期と近い.トレンチ調査による西側断層の活動間隔は約5000年,鉛直の平均変位速度は0.4-0.6(-0.7)mm/yrである.白州断層全体の鉛直の平均変位速度はイベント間で0.4-0.8mm/yr,周辺の変形を含めると1.0-1.8 mm/yr となり,少なくとも1.0 mm/yr のネッドスリップ速度を持つ可能性が高い.トレンチの断層産状は横ずれ成分を含む斜めすべりを示すフラワー状構造であり,従来の見解である西傾斜の衝上断層と区別できる.
- 日本地質学会の論文
- 2004-05-15
著者
-
三浦 大助
(財)電力中央研究所
-
佐藤 賢
阪神コンサルタンツ
-
幡谷 竜太
電力中央研究所
-
幡谷 竜太
(財)電力中央研究所 地球工学研究所 バックエンド研究センター
-
宮腰 勝義
(財)電力中央研究所
-
井上 大榮
(財)電力中央研究所
-
宮脇 理一郎
(株)阪神コンサルタンツ
-
小俣 雅志
(株)アイ・エヌ・エー地質部
-
佐々木 俊法
(財)電力中央研究所地圏環境部
-
川崎 泰照
(株)アイ・エヌ・エー地質部
-
宮脇 明子
阪神コンサルタンツ(株)東京支店
-
田中 竹延
阪神コンサルタンツ(株)東京支店
-
宮脇 理一郎
阪神コンサルタンツ(株)東京支店
-
宮脇 明子
(株)阪神コンサルタンツ
-
小俣 雅志
(株)アイ・エヌ・エー
-
井上 大栄
(財)電力中央研究所地質地盤部
-
宮脇 明子
阪神コンサルタンツ
-
井上 大栄
財団法人 電力中央研究所
-
田中 竹延
阪神コンサルタンツ
-
三浦 大助
電力中研
-
佐々木 俊法
東大 大学院新領域創成科学研究科
-
幡谷 竜太
(財)電力中央研究所
-
宮脇 理一郎
阪神コンサルタンツ
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