九州歯科大学附属病院第 1 歯科保存部を受診した初診患者の調査 : 主に再治療の割合について(1991 年度∿1993 年度)

概要

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平成3年度, 4年度および5年度に本学附属病院第1歯科保存部を受診した新患の, 初診時の年齢, 性別, 居住地, 主訴, 診断名, 処置等について調査を行い過去3年間のデータから, 次のような結果を得た.1. 新患人数について新患の総数は1, 573人で, その内, 男性592人(37.6%), 女性982人(62.4%)であった.女性が全体の6割を占めている.2. 年齢構成について新患の年齢は40歳代が最も多く全体の20.8%, 次いで50歳代, 20歳代の順であった.20歳から69歳までで全体の84.0%を占めている.3. 新患の居住地について新患の居住地は小倉北区が29.4%で最も多く, ついで小倉南区の17.1%であった.北九州市内で全体の80.3%を占め, 福岡県外は3.5%であった.4. 紹介患者の比率について院外からの紹介患者は8.3%で, 院内他部からの紹介患者は20.6%であった.一般来院患者は71.1%であった.5. 来院時の主訴について自発痛が最も多く18.6%, 次いで咬合痛・打診痛の13.9%であった.全体では疼痛を主訴とするものが55.6%と過半数を占める.治療希望は全体の18.4%を占め, 精査希望はわずか4.4%であった.6. 主訴に対する診断名について修復に関する診断名24.3%(齲蝕症18.1%, 歯牙破折2.4%, エナメル質形成不全1.7%, 象牙質知覚過敏症1.6%, 楔状欠損0.5%), 歯内治療に関する診断名40.2%(根尖性歯周炎29.0%, 歯髄炎11.2%), および歯周治療に関する診断名28.5%(辺縁性歯周炎28.0%, 歯肉炎0.5%)であった.7. 治療について治療内容は歯内治療37.4%, 修復21.2%, 歯周治療19.5%の順であり, 全治療内容に対する再治療の割合は61.9%であった.中でも治療前と同レベルの再治療の割合は歯内治療で52.0%, 修復で43.0%, 歯周治療で14.0%であった.さらに全再治療内容を検討した場合, 歯内治療の施されていた患歯の再歯内治療は92.7%, 抜歯7.3%, 修復の施されていた患歯の再修復は93.0%, 歯内治療2.3%, 抜歯4.7%であり, 歯周治療の施されていた患歯の再歯周治療は50.6%, 抜歯49.4%であった.
1994-08-25

九州歯科大学附属病院第 1 歯科保存部を受診した初診患者の調査 : 主に再治療の割合について(1991 年度∿1993 年度)

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