酸化ジルコニウム含有アクリリックレジンのX線不透過性

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概要

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本研究は, 常温重合レジンポリマービーズ合成時に酸化ジルコニウム微粉末をビーズ中に混入することによりX線不透過性を有するアクリリックレジンを試作し, X線不透過性, 物理的性質, 変色, 細菌付着性などについて検討を行った.試作したアクリリックレジンは, 重量比で酸化ジルコニウムを21.3%含有すると十分なX線不透過性を示し, 酸化ジルコニウム含有量の低下と共にX線不透過性は低くなった.21.3%酸化ジルコニウム含有レジンが臨床応用に最も適していた.また, 市販の常温重合型レジンと物理的性質, 変色, 細菌付着性に有意な差は認められなかった.以上より酸化ジルコニウムをポリマービーズ合成時に直接混入する方法は, 従来から行われている重金属塩などとポリマービーズを混和する方法よりもX線不透過性を付与する有効な方法であることが示唆された.
日本歯科理工学会の論文
1993-09-25

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