リン酸カルシウム系結晶化ガラスの接着に関する研究 : 第1報フッ化水素酸の濃度と処理時間が接着強さに与える影響について

概要

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リン酸カルシウム系結晶化ガラス(PGC)について, フッ化水素酸の表面処理条件を変化させた場合におけるパナビア21, スーパーボンドC&B, ビスタイトレジンセメントの3種類の接着性レジンとの接着強さを測定し, 有効な接着条件について検討した.その結果, 各表面処理条件において接着性レジンについてみると, PGCに対してはパナビア21が他の2つの接着性レジンと比較して有意に高い接着強さを示した.また, サンドブラスト処理と比較して, フッ酸処理することによりPGCに対する接着強さが有意に増加した.そして, 接着試験や統計学的検討の結果および操作の安全性や操作時間等を考慮してフッ酸濃度15%, 処理時間3分がPGCに対する表面処理条件として最も適切であると考えられた.
日本歯科理工学会の論文
1997-07-25