付加型シリコーン印象材に関する研究 : (第1報)組成について
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概要
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市販付加型シリコーン印象材の理工学的性質を明らかにするため本研究に着手した.本報では, 各種の機器を用いて印象材のベースポリマー, およびフィラーの分析を行ない種々の物性の基礎である組成について検討を加え, 以下の知見を得た.1)ベースポリマーは, baseはハイドロジェンポリシロキサン, catalystはビニルポリシロキサンからなることが推察される.2)各印象材の数平均分子量はPRECICONを除き, 稠度の変化とともに増加していたが, PRECICONは稠度に関係なく一定であった.3)フィラーの組成はSiO_2, quartz, quartzとCa化合物の混合系の3種からなり, フィラーの充填率は稠度の変化とともに増加されていた.4)フィラーの形態は3MPを除いてほぼ同一で, 粒度分布はPRESIDENTに稠度が高くなるにつれ50%平均粒径が大きくなる傾向を示した以外には, 稠度との関係は認められなかった.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1983-07-25
著者
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福島 忠男
福岡歯科大学歯科理工学講座
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川口 稔
福岡歯科大学歯科医療工学講座生体工学分野
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宮崎 光治
福岡歯科大学歯科医療工学講座生体工学分野
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井上 勇介
福岡歯科大学 感染生物学分野
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井上 勇介
福岡歯科大学歯科理工学教室
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宮崎 光治
福岡歯科大学 生体工学
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堀部 隆
福岡歯科大学歯科理工学講座
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長岡 幸一
福岡歯科大学歯科補綴学第二講座
-
長岡 幸一
福岡歯科大学歯科理工学講座:福岡歯科大学歯科補綴学第2講座
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松浦 智二
福岡歯科大学歯科補綴学第ii講座
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松浦 智二
福岡歯科大学 歯補綴
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井上 勇介
福岡医療短期大学
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福島 忠男
福岡歯科大学歯学部口腔治療学講座歯周病学分野
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福島 忠男
福岡歯科大学再生医学研究センター
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川口 稔
福岡歯科大学歯科医療工学講座材料工学分野
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