広範囲の負荷設定で30秒間全力自転車駆動を実施した時のパフォーマンスと血中乳酸濃度との関係

概要

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"本研究は,広範囲の異なる負荷設定で30秒間の全力自転車駆動をした際に負荷設定の違いがパフォーマンスと運動後の血中乳酸濃度に及ぼす影響とその関係を明らかにすることを目的とした.本研究の被験者は,日常的にトレーニングをしている大学運動部員男性6名であった.30秒間の全力自転車駆動は,電磁ブレーキ式自転車エルゴメータを用い,体重の3.7%,5.6%,7.5%,9.4%,11.3%の負荷条件で実施した.その結果,負荷の違いによる血中乳酸濃度に有意差はみられなかった.また,酸素摂取量,二酸化炭素産出量,換気量,そして有酸素性エネルギー貢献度についても各負荷間で有意差はなかった.したがって,30秒の無酸素性最大努力運動における負荷条件の違いは,運動後の血中乳酸濃度,運動時の呼吸代謝と有酸素エネルギー貢献度に影響を及ぼさないことが示唆された.しかしながら,最高回転数と平均パワーの積と血中乳酸濃度の間には有意な相関関係(r ≧ 0.91)がみられ,速度とパワー要素の兼ね合いが,血中乳酸濃度に反映されていることが考えられた."
川崎医療福祉大学の論文