学齢障害児母親における腰痛発症と介護負担の関係
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概要
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子供が心身に何らかの障害を有する場合, 母親への負担は非常に大きなものとなる。特に腰痛等の身体症状は, 負担を増加させる。負担が一定の限度を超え大きい場合は, 家庭での養育継続を困難にさせることもあり得る。本研究は, 障害児介護における母親の腰痛発症関連要因についての検討を目的とした。分析対象は, 養護学校に通学する脳性麻痺児(男性 : 123, 女性 : 87)の母親210名とした。調査項目は, 母親の腰痛有無, 母親と児本人の属性, 総介護時間とした。分析は, 判別分析を用いて母親の腰痛発生とその変数の関連性について検討を行った。この結果腰痛の発生と関連する要因として「総介護時間」が選択された。判別分析における正準相関係数は0.23であり総介護時間を変数とした腰痛の予測式的中率は58.3%であった。また予測式は, 非腰痛を予測する側面で十分な結果は得られなかったが, 8.6時間以上の介護で危険性が高まることが示された。
- 日本保健科学学会の論文
- 2004-12-25
著者
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