調性的体制化が転調感に及ぼす影響
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概要
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先行研究から転調後の音高に転調前の音階が含まれている割合により、転調感に影響すると考えられた。そこで、転調前の音階に転調後の音高の含まれている割合が異なる2パターンを4調性作成し、音楽大学の学生に対し、AVSMによる感情価、調判定の正答率と難易度、および脳波による楽曲聴取時の脳活動の変化の3指標から検討した。その結果、転調前の調性の影響を受けて転調後の調性感を判断するため、転調前の音階と転調後の音高の割合も調性感に影響を与える重要な要因であると考えられた。また、調判定で難解であった楽曲では、脳活動においてβ帯域の活動が右前頭部で増加したことから、調判定が難解であると脳活動の負荷に影響が見られるのではないかと考えられる。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2002-05-18
著者
-
川上 央
日本大学芸術学部
-
三戸 勇気
日本大学
-
三戸 勇気
日本大学大学院芸術学研究科
-
寺田 信一
高知大学教育学部
-
大蔵 康義
日本大学芸術学部音楽学科
-
寺田 信一
高知大 教育
-
大蔵 康義
日大・芸術
-
三戸 勇気
一橋大学
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