手指動作特徴系列を用いた手話単語の類似検索システム
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概要
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手話は聴覚障害者と健聴者との円滑なコミュニケーションを確立するための重要なコミュニケーション・パスの一つとして, 位置づけることができる.このため, 聴覚障害者の社会参加の度合が年々増加するに従い, 手話を学習する健聴者の数も増加する傾向にある.しかし, 他言語学習の核となる対訳辞書における提供形態は, 従来の冊子体形式とその構造を踏襲した機械可読化形式であるという現状である.すなわち, 電子化媒体の持つ潜在的な特徴である構造化や検索手段を十分反映した電子化辞書は現在, 提供されていない.そこで, 本稿では, 最近特に注目され普及しつつあるWWW環境における手話単語の類似検索システムの構築方法を提案し, Java言語ならびにCGI技術に基づくシステムの一実現例を示す.本検索システムの特徴は, (1)手指動作表現の指示手段(GUI)として, Javaアップレットにより実現された動作指定パレット上で, マウスドラッグ操作による直接ポイントを可能とした.(2)マウスドラッグの軌跡(座標)情報に基づき, 動作特徴系列を自動生成し, システム内の手指動作記述文との類似性により, 類似動作を持つ日本語対応ラベルの手話単語を検索する手段を提供する点にある.この類似動作単語の検索機構は, 動作特徴の一部を置換することで別の意味または, 類似の意味を持つ手話単語を構成する, 手話単語の造語法の特徴をも効率良く修得できる利点となる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-03-12
著者
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