日本語・手話電子化辞書の構成法について
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概要
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対訳辞書を構築する場合には,源言語側と目標言語側との間で単語の登録語数と対応する概念の差が最大の問題となる.本研究では,手話単語の造語成分に着目し,手話単語を基礎語と合成語に大別した.合成語は限られた基礎語を概念規定要素として構成されている.また,合成語の多くは,その最後の要素となる基礎語が単語全体の概念を規定する中心語となっている.これをキーにして手話単語を分類し,日本語のシソーラスとのマッピング操作により未定義の手話単語に対して類義概念の手話単語を提示し,登録語数のギャップを埋める方法を述べる.更に,基礎語をキーにして逆引きも可能な辞書構成法を提案する.本方法により,手話の未定義語を新規登録する場合に,既に登録されている手話単語の構成要素と比較することで,容易に類義概念との弁別要素を半自動的に推論し,合成語として記述できる利点を持つ.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-07-09
著者
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安達 久博
宇都宮大学工学部情報工学科
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下山 豪彦
宇都宮大学工学部情報工学科
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安達 久博
宇都宮大学 工学部 情報工学科
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播磨 良洋
宇都宮大学工学部情報工学科
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松浦 威日
宇都宮大学工学部情報工学科
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